クイズの面白さ?
新入生が入学し、百科クラブにも新しい仲間が加わる季節。
そんな仲間を増やすには、「クイズの面白さ」を伝える必要がある。しかしそれを伝えるにはまず自分がよく理解することが必要なのだ。実際にやっていて面白さは十分に知っているのだが、それを伝えるには成文化できるほどに理解する必要があるのだ。というわけで少しばかり”私なりの”クイズの面白さについて記させていただく。
知識を「得る」喜び
人間にとって知的好奇心とは、最も基本的な欲求の一つといっても過言ではないだろう。新しいことを知りたいという欲望が先人たちを突き動かしてきた。
ポーランド出身の天文学者ニコラウス・コペルニクスは、それまで主流だった天動説(地球を中心にほかの星々が回ること)を否定し、現在の常識である地動説を提唱したことで有名な人物だ。彼は聖職者であり、そして医師でもあったため多忙な日々を過ごしたがその日々の中でも、自らの「知的好奇心」に突き動かされ、天体の観測から地動説を導いた。
幸いにも知的好奇心は彼のような「偉人」にのみ備わっているものではない。私たちにもそれはあるのだ。そんな私たちの「知的好奇心」をくすぐり、「知識欲」を満たしてくれる。それがクイズなのである。
知識を「呼び起こす」喜び
いくらたくさんの知識を持っていても、それが活きないのであればその知識はいわゆる「宝の持ち腐れ」となってしまう。引き出されることのない知識は、脳のストレージを減らすために忘れ去られてしまう。それを防ぐには知識を「呼び起こす」必要がある。
少し話は変わるが、必要なもの、或いは大切なものをどこかに無くしてしまい一生懸命になって探すことはだれしも一度はあるだろう。個人的な話ではあるが私はしょっちゅう物をなくす。人は人生で52日間も探し物に時間を費やしているといわれるが、私はすでに40日間ほど探し物をしている気がする。
少しといいつつだいぶ逸れてしまったが、ここからが私の言いたいことである。探し物を見つけたとき、とてつもない「達成感」を味わうことはないだろうか。『やっと見つかった!!』とか言って金メダルのごとくキスしたくなることは、だれしも一度はあるだろう... ともかく、その時の「達成感」と知識を呼び起こすことができた時の感覚は、似ていると思うのだ。脳という巨大なストレージの中から、求める情報を見つけ出す。その快感をクイズは与えてくれる。
少々マニアックな世界だろうか... だが、そんなクイズの世界に興じてみるのも悪くないとも思う。
参考サイト:wikipedia「コペルニクス」
ライター:編集長