音楽講座vol.7《作曲家を訪ねるパリ散歩》を終えて
3日間とも、部屋いっぱいに子供達が集まって
くれての開催となりました(^^)
子供達は、まだ誰もフランス、パリに行ったことがないとのことでした。
日本との時差、フランスの夜明け、日の入りの時刻のこと、飛行機に12時間のって行ったことをお話しして、
どれほど遠くなのかを何となくでも想像して貰えたかと思います。
特に、パリの夏至の頃の日の入りは夜の10時。
みんなが もう寝るよーって言う時にはまだ夕方のお空…
外国って そんな違いもあるのですね。
さて、みんなに事前に切り抜いて持って来てもらったのはこちら。
ショパン、ドビュッシーの若い頃、おじさんの頃、リスト、ナポレオンもいますが、
まだ、誰なのかほとんどの子が分からないところから始まりました。
レッスン室にはこのように4人の作曲家の絵を貼っておきました。
これから始まる話の中に、4人が登場します。
私かパリで撮ってきた写真の中から80枚ほど
プリントしました。
到着した日の夜のモンパルナスタワーからの夜景からスタート♪
翌日、朝8時半頃のセーヌ川、はじめに話した、遅い夜明けでこの空の色…と、写真を見ていただき、少しピンときたかな?
お話の中で、クイズを3問出しました。
①オルセー美術館は 元々は何の建物だったでしょう?
美術館の大きな時計、建物の外観の写真がヒントです。
これは難しい質問だったようで、答えは 駅です。
②オルセー美術館に置かれた、ヴァイオリンを持った少年の像は、貼ってある4人の中の誰でしょう?
答えはモーツァルト。
モーツァルトの曲で人気なのが、トルコ行進曲ですね。
きらきら星変奏曲も、度々発表会で登場してますので、覚えてくれている子もいました。
③サンルイ島のサロン ショパンのシーンで、
ポロネーズト短調 遺作 を聴いていただき、
この曲はショパンが初めて作曲したものですが、何歳の時でしょう?
ちょうどショパンの本を読んでいる子は知ってましたね。
7歳で作ったって言うことは、
小学1年生の子と同じ⁈ 凄すぎてビックリ!
ショパンと言えば 子供達に一番人気の 子犬のワルツも 弾いてみました。
ショパン所縁の地として、
ショパンがなくる年の数ヶ月間を
シャイヨーの丘に当時あったアパルトマンで過ごしたこと。
マドレーヌ寺院で葬儀が行われ、
その時にはモーツァルトのレクイエム、
ショパンの作品が演奏されました。
その時に演奏されたソナタ第2番第三楽章、葬送行進曲も 少し聴いていただきました。
若かりし頃のドビュッシーはモンマルトルの丘で過ごし、
3人目の妻は高級住宅地の16区に住む女性で、晩年はそこに住居を構えていたそうです。
ドビュッシーの月の光、アラベスク、亜麻色の髪の乙女など、
中学生くらいになると、憧れの曲になってきますね。
そして、ショパンがパリで活躍していた頃、
"サロン"での演奏会が主流で、その人気を分けていたのがリスト。
リストに熱狂的な女性たちのエピソードなどもお話しました。
凱旋門を作らせるように命じた後の戦争で囚われの身となったナポレオンは 、
凱旋門を生きているうちに見ることは出来なかったのです。
そして、ヴェルサイユ宮殿では、
モーツァルト少年が訪れたお話を。
宮殿を造らせたルイ14世が、バレエや音楽が大好きで、日夜音楽会が開かれていたこと。
豪華な宮殿の写真も駆け足で見ていただきました。
ノートルダム聖堂の鐘の音、
エッフェル塔の夜のイルミネーション、
モンマルトルのプチトランの動画も観ていただきました。
パリで見聞きした ほんの一部ですが、
日本では見ることのない景色、建物、
音にも触れていただけたと思います。
今度の発表会で、モーツァルト、ショパン、ドビュッシーの曲がプログラムに入りますので、
その時にも、ふと 講座でのお話を思い出して貰えたら、親しみを持って聴いていただけるんじゃないかな。
自分が弾く際にも、
作曲家のエピソードを知っていると
気持ちも変わってきますしね♪
地図の中に イラストで入っているのは、
本場フランスの食べ物♪
実際にパリで食べたクロワッサンや ホットチョコレートなど、食べ物シリーズの写真では、一番ワイワイと声が上がりました笑♡
子供達に興味を持って貰えるようにと思いながら、準備に勤しんで参りました。
どんな風に子供達の中に残っているか
今はまだわかりませんが、
また何かの時に、講座で見聞きした記憶の引き出しを開けていただけるといいなぁと思っています(o^^o)