ちいさなものがたり

描き方のはなし

2019.04.10 06:17

明日から新学期。


去年は一年生だった子たちも

先輩になり、また新一年生が

講義に顔を出すのだろう。


興味がある子もない子も

楽しんでくれるような

堅っ苦しくない授業にしたいもんだ。


さておき僕は持論として絵を描くのに

必要なのは理論<想像力だと思って

はばかりません。


どんなに理屈で攻めても良いものが

描けるとは限らない。


これは模倣でもオリジナル

でも同じこと。


言うなれば自身の巧さを引き出すには

理論を駆使するのも想像力のうち

と言った方が正しいか。


客観的にそれを感じるのは

みんなの描き方を見てるとき。


はじめに前置きしておくが

描き方に正解なんか無い。


勿論僕の持論を押し付けるつもりも

無いので念のため。


さて多くの場合、誰もが線を追うこと

(引くこと)から始める事が非常に

多いと思うのだけど、僕はまず形を

把握する事から始めます。


線→形でなくて

形→線と言った具合です。


個人的には線で描くんじゃなく

面で描くという表現を

するようにしてます。


これは所謂一発描きの時もそうで

頭の中で形、面を把握した上で

線を引くようにしているわけですね。


これは後々の狂いを最小限に

抑える目的も勿論あるけれど

一番重要なのはこれも結局は

想像力を働かせること。


人物だろうが物体だろうが

模倣ならパーツがまずどんな

形に近くてなおかつどんな

面を持っているか…etc。


線だけの解釈だとどうも

見たまま以上の構成しか出来ず

その先を構成するのには限界がある。


とりあえず形と面の解釈だと

構成を自由に変えられる分

選択肢が広がる。


まあ哲学的になるかもわからないが

物事色んな側面がある旨を把握して

おくことは後々のことも考えて

越した事はないと(笑)


そんな感じでしょうか。