グラミー5冠ケンドリック・ラマーとリーボックのコラボスニーカー
第58回グラミー賞で最多11ノミネートを誇り、5冠に輝いた今最も影響力のあるラッパー、ケンドリック・ラマー。
その影響力はヒップホップの枠を超え、ポップミュージックの中心にも達し、同じくグラミーを受賞したテイラー・スウィフトの「Bad Blood」にも参加しているほど。
さすがに2016年はいったんお休みで、カニエ・ウェストに主役を譲るのかと思いきや、先日新作『untitled unmastered.』をサプライズリリース。そもそもカニエの新作『The Life Of Pablo』にも参加しているし、変わらず今年も音楽シーンの中心に君臨する勢いを見せつけている。
さて、そんなケンドリック・ラマーがリーボック クラシックとコラボレーションしたスニーカーがあるのを知ってる?
それが今年1月にリリースされた「クラシックレザー KL」。リーボックの定番モデル「クラシックレザー」をベースとした一足だ(ちなみにこれはコラボレーション第2弾で、前作は「ベンチレーター」がベースとなっていた)。
高級ピッグスキンのスウェードを使用したアッパーは、非常に上質な手触りと履き心地。
このグレーカラーは、ギャングが対立する荒廃した故郷コンプトンへのケンドリック・ラマーの願い「中立(ニュートラル)」が込められたもの。
ヒールに刻まれた「BLUE」と「RED」はそれぞれ対立するギャングのカラー。
それを一足に込めるというコンセプトは、まさしく「Good Kid, M.A.A.D City」というケンドリック・ラマーらしい思想。

タンの裏には「NEUTRAL」の文字。

シューレースにおいても、グレーの地に、ブルーとレッドがあしらわれている。

ドレイクがナイキと、カニエ・ウェストがアディダスとそれぞれスニーカーを作っているように、コラボスニーカーはまさしく成功者の証。
そんな成功の結果としてのスニーカーにおいて、あくまで等身大の人間として、故郷コンプトンとその向こう側にある無数の地の平和を願うスニーカーを作ったケンドリック・ラマー。これはヒップホップに新たなマナーを持ち込んだ、ケンドリックのキャラクターを象徴する一足と言えるだろう。