子どもの能力を伸ばす会話術
★ぱぱにっき
子どもの能力を伸ばす会話術は、
簡単にいうと
「否定を使わずに会話する」
だけのことです。
もちろん、相手は子どもなので、間違ったことを正す必要はもちろんありますが、その時も、原則、否定語を使わずに相手の間違いを正す必要があるのです。
妻と娘の喧嘩が起こるたびに、妻には何度も何度も聞かせていて、すでに小言のような状態になっているのですが、これが実に難しいテクニックでしてカウンセリングの練習をしたことのない人が普通に実践しようとしてもなかなかできないことです。
まず、妻と娘でいちばん頻繁に起こるパターンとして、
娘、よく間違うパターンの問題に対しあまり考えずに答えを書き込む
妻、いつも同じようなパターンで間違い始まるのをみてイラっとし
“△△になっているのをよくみて~”ヒントをあげて気づかせようとする
しかし、
娘、話を聞かずに自分が思ったとおり行動をし、結果、間違う。
妻、カッとなって“▽▽じゃないでしょ!△△だと言ってるでしょ”
ちなみにこれは、日常の行動も同じようなことが起こります。
子どもはそれが間違いだろうが自分の判断を他人から否定されてしまうと、次から自分の行動で自分の行動が正しいかどうか自信を持てなくなり判断が遅れたり、指定された(正された)答えのみの行動を取ろうとしてしまいます。
自ら考える習慣を放棄してしまうと脳は収縮してしまいます。
そう自ら判断で間違いを行い得られた答えで
ようやく、子どもは自主的に成長するのです。
子どもの考えを伸ばす会話術は、「否定を使わずに会話する」ことです。
言うのは簡単ですが、具体的にどのように実施していけばいいでしょう。
まず、会話の基本方針は以下です。
方法1.大きなアクションで大きくうなずきましょう。
方法2.相手が話した大切な単語だけを読み取るようにしましょう。
※この時、親が自分の考えを入れて自分が判断しないようにすることです。
方法3.興味があることに対して質問をして深堀りしてみましょう。
※この時、相手が答えやすい質問にしましょう。
方法1の答え方はジェスチャーを抜けば答えられる答えは「へぇ~そうなんだ」、「おぉ~いいね!」しかないはずです。相手の内容がどうであれ、まず否定しないことが肝心です。笑顔でなくても真剣な趣が伝われば良いでしょう、怖い表情はダメです。
方法3で、先ほどの方法2で拾ったキーワードに関する質問をしていき、相手の話しを自分の先入観抜きでなるべく沢山引き出そうとします。
母「へぇ、▽▽だったんだ。なるほど、他にもあったりする?」
娘「△△」
相手はまだ子どもです、ここまでやっても積極的に会話に乗ってくれない時も多々あります。そのような場合は、相手が答えやすく質問することがコツになります。
答えやすい質問とは、相手が「うん」または「そうじゃない」、単語だけでも答えられるように質問することです。
上手い例が思いつかずですが、
母「空を飛ぶ乗り物って何があるか知ってる?」
娘「飛行機」
母「なるほど、他にもあったりするのかな、知ってる?」
娘「…タケコプタ」
母「タケコプタ、そうだね。とても面白い答えだね。」
こんな感じの質問で、相手が答えやすくし、色々な考えを引き出すことが目的です、この場合、正しい答えを導くことは二の次の問題になります。
なるべくたくさんのパターンの考えを引き出せるよう根掘り葉掘り聞き出しましょう。
しかし、このように言ってられない場合もたくさんあります。
新しい知識を習得させるために、試験や問題について正解まで導かないといけないケースです。
その場合でも、基本は変りません!
大人の会話としてはまどろっこいかもしれませんが、
「相手の答えを肯定した上で、正解を教える」
が大前提です。
相手の答えや考えがどうしても肯定できない場合にも、
「▽▽はだめだ!」と断定はせずに、
「▽▽の場合、××なるよね、それについてはどう思う?」
自分がダメだと思うことに対して相手がどう思うかを考えさせることで充分です。
これだけのことですが、なかなか難しいようです。