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問読みの極意

2019.04.13 04:50

ライターのぴったんこです。

私が百科クラブに入会したのは1年生の秋。同級生たちにかなりの遅れを取っていました。「問読みしたら速く強くなるよ」というアドバイスを受けたので(ただ単にみんなが読みたくないだけかも)、今も問読みをよくやっています。


はじめのうち、とにかく注意されたのが、パラレル形式の問題の読み方。パラレルというのは、いわゆる「〜ですが、」というやつです。



わかりやすい例を挙げます。



「ドラえもんの好きなものはどら焼きですが、」とくると次に考えられるのは「嫌いなものは何でしょう?」若しくは「ドラミちゃんの好きなものは何でしょう?」の2択です。


「好きなもの」にアクセントをつけると問われるのは「嫌いなもの」、「ドラえもん」にアクセントをつけると「ドラミちゃん」と問われることが予想されます。



このようにフリの部分で問の部分と対照になる語を強く読むことで問題の続きを予想させ、回答者に答えさせる読みになるわけです。



もうひとつ例があります。



「空気中に存在する気体で、1番多いのは窒素/


この問の続きは「ですが、2番目に多いのは何でしょう?」と「2番目に多いのは酸素ですが、3番目に多いのはなんでしょう?」の大きく2つが考えられます。


読みのポイントは「1番多い」です。

強く読んだ場合、問われるのは2番目であることが予想されますが、読み下した場合、もう1つ続きの2番目を踏まえた上で3番目を問われると推測させることができるのです。



問読みは出題者からの回答者へ向けた愛です。「正解させたい」その一心で読みます。しかしながら、その愛が伝わらないことも多々…。

正解してもらおうと考えて読み下した「1番多いのは窒素」に対して、自信満々に「酸素!」と答えられるとつむじを曲げてしまうのです。





参考資料https://drive.google.com/file/d/10tUZdWtTU8UF6nUoKSjlbvEU_i779jpa/view



ライター:ぴったんこ