Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

東大!京大!MARCH!神奈川県公立高校の大学合格実績判明分まとめ

2019.04.13 04:09


週刊朝日さんの4/19号で、各高校の大学別合格者数がまとめられていました。


全国都道府県で3373校のデータですって。頭が下がりますね。もちろん全ての数字ではないのですが、表紙に「決定版!」とあったのでひとまずこの数字でいくつかの高校を見ていきましょう。


最初に注意点を一つ。「よし、この数字で比較してみよう!」としても、卒業生や浪人生の数もバラバラだし、一人で数校合格している人もいるし、例えば藤沢清流の日本女子のように合格者がいても載っていない場合もあるので、一概に高校同士の比較には使えません。だけど、見てわかる通り、なんとなくのレベル感の把握には使えますよね。


参考程度にご覧いただければ幸いです。


ではでは早速見ていきましょう。まずは国公立編です。



神奈川県公立高校別 大学合格実績 国公立大学



やっぱり目がいくのは東大や京大ですね。毎年、湘南VS横浜翠嵐なんて風に煽られていますが、どちらの高校も素晴らしい実績です。


学力向上進学重点校は、その湘南・横浜翠嵐の2校と厚木・柏陽ですが、その間にはまだ大きな差がありそうですね。どこも素晴らしい高校に違いはありませんが。


この数字以上となると、東大でいえば、私学の男子御三家、聖光学院さんが93名、栄光学園さんが54名、浅野さんが38名というとてつもない数字を叩き出しています。


また、一口に国公立といっても、学部によってもレベル感が違います。医学部とかね。例えばお医者さんを目指していて大学へ入学するという方は私立中高一貫校の卒業生が多いですが、公立からも医学部合格の例は出ています。


そういった意味で、公立高校でも選択肢がなくなるわけではないというのは喜ばしいことですね。


今年度受検で共通特色検査を実施した7校に絞ってみるとこんな感じ。


ここから、 湘南・翠嵐 (壁)    厚木・柏陽 (学力向上進学重点校の壁)    他校 という感じが読み取れますね。


来年度入試からはさらに共通特色検査実施校が増える見込みです。上記の表にあった鎌倉や茅ヶ崎北陵もこの中に入るわけですからね。特色検査の問題、どうなるんでしょうか。




また、国公立編で最後に申し上げたいのは、「国公立に行けている学校も大事だけれど、行けていない学校にも注目してほしい」ということです。


これから高校を選ぶ方々は、上記の数値である程度イメージが持てますよね。


「あ、この高校から国公立に行くには10番目以内に入らなきゃいけないんだ」とか、「え、この高校からは国公立行く人ほぼほぼいないんじゃん」とか。


もちろん、個人差があるものなので「絶対決定!」というわけではないのですが、各々の高校が持つ「場の力」というのは大きいもので、人間は環境に流されがちです。


もしも国公立に合格者をほとんど出せてない高校から本気で国公立を狙うのであれば、学校のペースと難易度で進んでいてはいけません。3年間で受検科目を全部取れないケースだってありますからね。しかも、これから教育改革による激動の入試が待っています。そんな中で、自分一人で頑張る覚悟。これを持つことがまず大変なのです。


「国公立大学に行きたい!」という想いがあるのなら、「当たり前にそういう大学を目指せる場に入る」ということが重要になるわけですね。


続いて、私立編です。



神奈川県公立高校別 大学合格実績 私立大学



こちらは数字ばかりでちょっと見づらいですね。上記同様、ピックアップして見てみましょう。まずは共通特色検査組。



これでも見づらいですがいいっこなしです。大学入試難化と言われる中でこれだけの実績を出すのは流石ですね。それでも、昨年度と比較するとやはり難化傾向を感じ取ることができます。この層が早慶上理→MARCH→明学などと降りてくることで競争が激化するわけですね。


表を見ると、複数校合格者もいることから一概に比較はできませんが、各高校のボリュームゾーンがなんとなくわかりますよね。


次にSOFTSを見てみましょう。え?SOFTSって何って?嫌だなぁ、七里ガ浜・大船・藤沢西・湘南台・鶴嶺の頭文字をとった湘南地域の人気中堅校ですよ。



母集団の違いはあれど、大船の強さが目立ちますね。


新校舎などの影響から入試では高倍率が続き大人気の藤沢西は、来年度以降結構力を入れている様子。グンと伸びる可能性大です。


湘南台や鶴嶺も、大学入試難化の中では健闘しているのではないでしょうか。ここについてはちょっとまた後で触れますね。




最後に、全体を見て仮説を立ててみました。


昨今の高校入試では「真面目系」よりも「元気系」な高校が人気の印象が強いです。例年の湘南台や今年度の鶴嶺が倍率を下げたのは「校則が厳しい」「行事が減った」などの理由も大きいのではと聞いています。


ただ、毎年の大学合格者の数字を見ると、「真面目系」の学校の方が安定している気がするんですよね。


つまり、「元気系の学校は入試で人気だけれど実績は安定しない」「真面目系の学校は入試で人気がないけれど実績は安定する」という傾向があるような気がするんですが、どうでしょうか。


あくまで実感値です。



兎にも角にも、現代の高校生たちは大変です。大学入試難化。教育改革による新入試。


先を見越して推薦を狙おうと高校1年生から受験生ばりに勉強する子も多いです。でもそれが、自分自身の選択肢を広げることは間違いありません。


入試だけではなくて、世の中は変化していきますからね。少し先を見据えて、その変化を捉えつつ、情報をうまく使い、しっかり歩みを進めていきましょう。


本日のこのデータも、希望や危機感から自分を奮い立たす道具として使っていただけたら幸いです。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

さぁ、情報だって使いようだ。