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TURTLE MARKETING ACADEMY

9. 情報の種類

2019.04.15 03:14

ビジネスを成功させるには、事実関係に基づくことなく手前勝手な考えで判断していては失敗します。事前に十分な調査をしてあらゆる情報を入手し、そのうえで初めて適切な判断が可能になります。計画性のない企業はレーダーを装備せずに太平洋を横断しようとするヨットと同じことです。情報入手による現状把握がまずはスタートラインです。

現状把握に対して各種技法がありますが、一番良く知られているのが市場調査による情報収集です。しかしながら、専門の調査機関に依頼して現状把握すると莫大なコストがかかります。近年ではネット検索だけでも多くの情報が集まるようになったことは幸いなことです。

現状把握はあらゆる手段を講じて徹底的に収集しなければなりません。求める情報のソースとしては社外の外部分析と社内の内部分析があります。外部分析は「市場(customer)」と「競合(competitor)」、内部分析は「自社(company)」に関する情報です。それぞれの頭文字をとって「3C分析」と呼ばれています。

 

(1) 外部分析

1 市場(customer)情報:市場の大きさ、広がり、成長性、ニーズ、購買決定プロセス、顧客プロファイルなど既存市場を把握する。

2 競合(competitor)情報:競合シェア、競合ブランド戦略、競合ブランドの強みと弱み、業界事情、法的規制など市場の競争状況を把握する。

(2) 内部分析

売上高、原価分析、売り上げシェア、収益性、ブランドイメージ、技術力、ノウハウ、人的資源など自社(company)情報を入手して自社の経営状況を把握する。

 

マーケティング担当者は、普段から収集した情報を「ファクトシート」に編纂しておくとよいでしょう。最初に必要項目をリスト化し、記入不足分は時間をかけて埋めてゆき最新の社内情報として保持保管していくとよいでしょう。この「ファクトシート」はマーケティング業務のバイブルとなりますが、当然のことながら「社外秘」扱いとなります。