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陽は中天を過ぎて 2nd season

ゆゆしき事態

2019.04.13 11:57

いやー

全然本を買う気にならない。

このところずっとそうだ。

土曜の昼下がり、ニコライ堂からえんえん大手町まで歩いて、まだ時間もあることだし、と丸善に立ち寄ったのに、これっぽっちも。

食指が動かなかった。

面白そうだなあ、と思っても、じゃあその本を手にとってレジに並ぶかというと、これがまったくそういう気にならない。

これだけの本を目の前にしても、心が弾まないのだ。

部屋に本が溢れているからか?

本が多いとはいえ、草森紳一さんほどじゃない。足の踏み場はちゃんとある。

本棚に入りきらない本がテーブルの両側に積み上がり、そのうえ床にも、本を詰め込んだ紙袋がふたつほどあったりするが、これが心の重荷になっている、のだろうか。

買ってもどうせいずれは売ることになる。

そのうえ中身もたいがいは忘れる。

それでも本を買うのか。

しかし、本は買わねば一期一会でもう出会えないこともある。

けれど買えばまた、床置きの紙袋が増える…

本はなぜ増えるのか。買うからである。

草森さんの名言だ。

売るとわかっていて、忘れるとわかっていて、なのに買わずにはいられない書籍中毒、文字中毒。

けれど今の自分はきっと、たぶん、閾値を超えてしまったのだろう。

読みたくて読んでいるのか、

売るために読んでいるのか、

もはや不明だ。

読書人などという高尚なものにはなれそうもない。

ただもう、リスがくるくると車輪を回すように、次々と読んで売って読んで売って。

終わることなき文字のカルマ。