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旅する身体

瞑想で垣間見たコト

2019.04.16 09:16

少し前まで人前で稽古すると、何故か心の片隅に恥ずかしさと後ろめたさがありました。

もしかしたら今もあるかもしれません。


1人稽古の方が、どちらかというと好きです。



先日、瞑想をしていたら、何故自分が人前での稽古に後ろめたい感じがするのかがハッキリと分かりました。





学生の頃、実家の前は広々とした栗の木が等間隔で植えてある広い土地でした。今は施設が建ってしまい、見る影もありません。



当時の私は、広々とした土地で伸び伸びと武術の稽古を独学で行なっていました。



本で読んだり映画で見た練習法をやってみたり。ただ、従来人目が気になる私は、夜にコッソリと稽古をしていました。



外に歩いている人がいるとすぐに稽古を中止して、いなくなるとまた稽古。その時は棒を使ったり旋風脚の様なアクロバティックな動きも、見よう見まねで練習していました。激しく動くのが好きだったのです。



ある日、いつもの様に稽古をしていたら、1番上の兄が友達と帰ってきて私を目で捉えました。そして私が稽古している姿を見て嘲笑する言葉を放ったのです(瞑想していてその光景が第三者視点でハッキリと映し出されたのは興味深いものがありました)。



私は居ても立っても居られなくなりました。1番恥ずかしいものをさらけ出されて笑われている、そんな気分でした。



瞑想をするまでは、この一件の事は全く意識下にはありませんでした。兄とも今は普通です。瞑想してみて、あぁ、こんな事が根っこにあったのかと合点がいきました。合点がいった事で心の中では変化が生じています。当時をフラッシュバックする様な変化ではなく、謎が解けたという感じの変化です。




今は他人と稽古するのも楽しいですが、心の何処かに嘲笑されている不安があったのかもしれませんね。この瞑想を機にまた変わって行くかもしれません。