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ライティングあれこれ

2019.04.16 12:38

撮影の際 クライアント様と雑談している中で、写真のコツを聞かれることがあります。

明るい窓辺であればスマートフォンでも結構いい感じになりますよ、とお話しています。

しかし商用できちんと、特に料理や商品の魅力をしっかり伝えたい場合、必ずしも自然光(環境光)できれいに撮れるケースばかりではありません。

お店の照明や営業時間帯、被写体の種類も様々です。

ムーディなダウンライトのレストランだったり、地下の薄暗いBarだったり。

夜のデートの雰囲気を伝える為に暗い感じや、イメージカットであえてこのように電球色を表現することもあります。


逆に、いわゆる「物撮り」としてその物自体を忠実に伝えることが目的の場合 

白トビやアンダーは当然NGですし、実物と色がかけ離れることもNGとなります。

店舗での出張料理撮影の現場では、ストロボを1〜3灯使用し、光を作って撮影することが多いです。

↓こちらは自宅でテスト撮影した時のデータ。

はじめにテストで撮った一枚。

天トレ (光を全体に拡散させたライティング)で撮りました。

窓からのレースのカーテン越しの光に近いイメージです。

テカリを抑えたセミマットなやわらかい光で、女性のポートレート等には良いのですが

生卵ならもっと「ピカッ!プリッ!」とさせた方が美味しそうに見えるはず。

こちらはソフトボックス(という照明)を使用しました。

プリっと光沢感が出たのが伝わるでしょうか。


悪くは無いのですが、個人的に気になる点は、「新鮮な卵は黄身が盛り上がっている」と言われておりまして

俯瞰で撮ると卵黄の立体感が潰れて新鮮さが伝わらないかな、と感じます。

最後は先ほどと同じソフトボックスを使ったライティングで、目線を下げて撮影しました。

卵黄の楕円体を見せるため、カラも少し剥いててみました。

自分の中ではこれが決定カットです。

実際の現場でも、時間が許せば角度等のバリエーションはお撮りしています。


かなり細かい話でしたが、ちょっとしたカメラ位置や、光の設定で被写体の見え方が変わります。


第一印象は最初の2秒で決まります。


綺麗な写真はお店のイメージと格を上げます。

逆に、汚い写真ばかりではinstagramに何百枚と連投した所でイメージダウンになりかねません。


同じお店の料理だとして

プロが光を作って撮った写真と、特にこだわらずにスマホで撮った写真、

どちらが「美味しそう」「デートで行ってみたい」と思われるでしょうか?


プロに頼むとお金がかかる・・しかし、

「雰囲気よさそう」という第一印象の差が 3年後、5年後、どれだけ集客の差になるでしょうか。


お客様はお店にとっての宝物です。「集客のお手伝いをする写真」そんな思いのタカラモノ.fotoでもあります。

うちの写真なんかイマイチなんだよね・・とお悩みの店長さん、是非ご相談ください。