当たり前は存在しない
Maribrengaëlです。
「平成」の次の時代のことは考えていませんでした。もちろんずっと続くとは思っているわけではないけれど、あまり意識をしていなかったのかも。今、そういうものがふと姿を消し、「当たり前にずっと続くものなどないのだ。」という感覚を強くします。
googleストリートビューでは、去年おじさんが亡くなり閉店してしまった近所の魚屋さんが元気に営業していました。私が子どもの頃、それよりずっと昔からある魚屋さんで、よくお皿を持ってお刺身や桜えびを買いにいきました。そこのお魚はものすごく美味しかったのだ、と気づいたのは、18歳で大学進学のため東京に引っ越してから。地元では大手の巨大スーパーが開店して人がみなそちらに流れていましたが、店の前を通りかかると子どもの頃と同じように静かに魚をさばいているおじさんの姿が見えました。いや厳密には「同じように見えただけ」なのだと思いますが…。そんなおじさんが去年亡くなり、残された奥さんはすでに引っ越して、店はシャッターが閉まったままそこにあります。近所の人たちはみんな「お魚おいしかったよね。なくなって残念だね。」と言うけれど、きっと巨大スーパーができてもおじさんの店で魚を買っていたのは、ほんの一握りの人でしょう。現在、このエリアのGoogleストリートビューは2016年で、その店は元気に営業しています。とても当たり前だけど当たり前でない景色がそこにはありました。
「令和」を目前として、当たり前のようにあった「平成の日々」の色彩が強くなっています。それは木星逆行の影響もあるのかな、と。こんな時代の切り替わりの時だからこそ、近くに当たり前にあったモノや人のこと、深く感じてみてください。
さて、そんな中、3/21に引き続き、天秤座で二度目の満月が起こります。普通は、一か月前に天秤座で満月が起こったら、次の月はその次の星座蠍座で満月が起こるのですが、一度目の満月が天秤座に入ってすぐのところで起こると、二度目もギリギリ天秤座の領域内で満月が起こってしまうのです。これもまた、「当たり前」はない例です。
一度目の満月がまだ青く固いバナナだとしたら、二度目はまるで斑点が出てきてやわらかくなった熟れたバナナのよう。そのくらいその質は違います。この間、何に磨きをかけてそれがどうなっているかや、人間関係のバランスはどう取れたのか、達成したのか確認してみましょう。きっと、3/21よりも成長した、熟れたバナナのような私たちがいるはず。そんな私たちをもって次の時代、「令和」に向かっていきましょう。「当たり前」が更新されていく少しの寂しさを感じながら。
Les Chronovoyageurs...
※ 日本時間4/19 20:13に満月となります。