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鈴木桂一郎アナウンス事務所

1月29日(火) 『パーソナルトレーナーの役割パート4 補助で力を出したり,引いたり』

2019.01.29 06:13

パーソナルトレーニングをお願いしている伊勢さんが、大胸筋を鍛えるため、ストレッチ中心のプログラムを組んでくれたので、言われるままに行なった。1時間のトレーニング時間中にも、強い刺激を受け、乳酸が溜まる痛みとは違う、筋繊維が切れるとこういう痛みになるのではないかと思うような強烈な刺激が入り、もちろんパンプしていて、指で大胸筋を触ると、はちきれんばかりに怒張していて驚いた。

今回5分割のローテーションで、再び胸を鍛える日になったので、先日の伊勢さんのプログラム通りに、胸を鍛えた。前回より多少重い重量も扱い、刺激を強めたはずなのだが、強烈なパンプ感はなかった。前回筋繊維が切れるような強い刺激を、今回は全く感じなかったのである。インクラインベンチプレスなどは、胸の高さよりかなり低い位置まで下して、大胸筋を広げて、刺激を与えたはずなのだが、期待はずれに終わった。刺激慣れしてしまったのかもしれないが、伊勢さんに、今日ジムで会ったので、どうして刺激を強く感じなかったのか、聞いてみた。

伊勢さんの答えは、こうだった。例えば、インクラインベンチプレスをやっている時に、深く下げさせるために、下ろす時に力を入れて、伊勢さん自身が負荷をかけて押し込んでいるのだそうだ。そしてもう挙げられない重さになったら、今度は力を入れて持ち上げ、再び力をこめて押し込む作業を、トレーニングしている人には分らないように行なっている、との事だった。

そうか、パーソナルトレーナーは、自分が決めたプログラム通りに行なわせるだけでなくて、一つ一つの種目で、力の加減を加えているのだ。パーソナルトレーナーが組み立てたプログラム通りに筋トレを行なっても、パーソナルトレーナーが、いるいないで、大きな違いがある理由が分かって、その重要性を強く感じた次第である。