1月30日(水)『腹筋考その1。SIX PACK COMING SOON とプリントされたタンクトップ』
私はいつも、SIX PACK COMING SOON とプリントされたタンクトップを着てトレーニングしている。読んでご覧の通りだが、(腹筋の)シックスパックは間もなく姿を表す、と言う意味である。3年前に、タイで買った、一枚300円程のもので、青と赤の二枚持っている。あくまで洒落、ジョークで着るものなので、いかにもマッチョな青年が着たのではつまらない。私の様な、太ったおじさんが、腹の上にタンクトップをのせて、この文字が書かれているから、おかしみがあるし、洒落になる。
ジムで、このタンクトップを着てトレーニングしていると、外国人を中心に、にやっと笑いながら、「シックスパックは何時来るんだ?」と、話しかけられる事が多い。見ず知らずの外国人とのコミュニケーションの一つとして役立っているようだ。若い方からは「どこで売ってるんですか?」、と真顔で聞かれる事もあり、心の中で、思わずにやっと笑ってしまう。
SIX PACK COMING SOON とプリントされたタンクトップを着ている私は、実は本気で腹筋をカットするつもりなのだが、大学を失業して43年間、まだ一度もシックスパックになった事がない。本気でシックスパックになろうと、腹筋種目を数種類取り入れ、頑張っているのだが、67歳ではもう難しいのか、絶望的な願望へと変ってきているように思う。
5月4日の東京オープンボディビル大会までには、減量して、腹回りの脂肪を落とし、シックスパックを出したいのだが、60歳を超え、70代近くになると、腹の周りの脂肪が落ち辛い事を痛感する。努力不足もあるが、高年齢になると、腹回りに付いた脂肪の浮き輪は、人間が生きるのに必要なエネルギータンクなので、なかなか落ちないと聞いた事がある。若い人は、努力すると、すぐに、ぼこぼこの腹筋になるのだが、60代に入るとこれは難しい。若い人が羨ましくもあり、妬ましくもあり、己の老いをつくづく感じる次第である。