2月13日(水) 『アスリートと病気』
昨夜水泳の池井璃加子選手が白血病になったと発表があり、コーチや水連関係者が記者会見し、本人はすでに入院して闘病生活に入ったと聞く。
アジア大会で、6つのメダルを獲得し、今春大学に入学し、来年の東京五輪に出場し、メダルへの期待が大きかっただけに、彼女の一ファンとしては残念だ。でも一番残念で悔しい思いをしているのは、本人である。でもここは水泳より、白血病と戦い、根治して欲しいと願う。
血液の癌として知られる白血病、種類も多いが、現在のところ、何の白血病なのか、詳しい情報は発表されていないが、病気と闘う上で、早期発見が出来たのは、何よりだった。彼女の場合、肩が重い、疲れが残るという、普段とは違う何かを自分に感じて、それをコーチに訴えたため、病院に行き検査をして、白血病の早期発見につながったのだと思う。アスリートの自分の体の異常に対する、勘働きが働いて、白血病の早期発見につながり、本当に良かったと思う。
忙しく働いていると、身体が異常を伝える諸症状を気が付かない事が多いし、気が付いても仕事にかまけて、後回しにしたり、日頃の恒常的な疲れだと思い込んでしまいがちだ。私は、筋トレを本格的に初めて2年半になるが、それまであまり意識してこなかった体調を、毎日意識するようになった。声の仕事をしているので、敏感なのかもしれないが、高温が出にくい、普段の声と少しでも違うと感じると、風邪かもしれないと注意するし、疲れが溜まると、睡眠時間を増やせと体が要求してくるし、風邪気味の日は、脳が、今日は筋トレに行くなと命じてくる。何時もは感じない筋肉の異常を感じた時は、セット中でも中止するように脳が命じてくれるので、その指示に従うようにしている。
これは、ベースになる自分の調子、体調が、意識や筋肉そのものに固定できていて、わずかにでも狂いが出た時に、瞬時に気が付く事なのだと思う。筋トレの効果は、筋肉の増大だけではなく、平常の身体の調子と、少しでも違った時に、それに気が付く事なのだと思う。
池井選手の白血病の発見は、彼女の正常なコンディションと、今日は少し違う。その違いを発見できた賜物だと思う。早期発見で良かった。東京五輪までの復活を、ひたすら祈るばかりである。