3月25日(月)『ﾋﾞﾙﾀﾞｰの誉め言葉』

ﾎﾞﾃﾞｨﾋﾞﾙ大会の声援で､｢ｾﾊﾟﾚｰｼｮﾝがいいよ｣とか､｢切れてる｣､｢ｶｯﾄが凄い｣と言う誉め言葉をよく耳にするが､一体筋肉の何を､切れているとか､ｶｯﾄがいいなどと表現するのか､復習しておこう｡

ｾﾊﾟﾚｰｼｮﾝは､筋肉と筋肉の境目のへこんでいる溝､ﾗｲﾝの事を言う｡筋肉の境目に深いﾗｲﾝが入っていると､こういう表現をする｡｢ｾﾊﾟﾚｰｼｮﾝが良い｣とか､｢ｾﾊﾟﾚｰﾄしている｣などと呼ぶことがある｡体脂肪が落ちていて､隣り合う筋肉同士がはっきりと分かれていて､見た目の美しさを感じさせる時に使う誉め言葉だ｡

これに近い表現として､ｴｽﾄﾘｴｰｼｮﾝという言葉がある｡筋肉に力を入れた時､同じ筋肉に刻まれる細かい筋を言う｡例えば､三角筋に力を入れると､細かい筋が見えるが､こうした事を言う｡相当､体脂肪を落さないと見えない筋だ｡

｢ｶｯﾄがいい｣､という言葉も盛んに聞かれるが､これは､ｾﾊﾟﾚｰｼｮﾝがあって､更にｴｽﾄﾘｴｰｼｮﾝも入っている状態を呼ぶ｡同じような意味で､切れている､という言葉も使われる｡高等難度の筋肉の顕れ方だ｡

まあ､細かい事は言うまい｡こうした基本的な誉め言葉を認識した上で､背中から羽根が生えているなどと､表現の幅を広げてはどうだろうか｡