工場見学リニューアルOPEN!サントリー〈天然水のビール工場〉-京都ブルワリーへ
サントリーが京都・長岡京市にビール工場を構えて今年で50年。「そんなに経つの?」と意外に知らない人も多いのでは?
サントリーのビール工場ガイドツアーが2019年4月にリニューアルOPEN!大人も子どもも楽しめる工場ガイドツアーへぜひ遊びに来てください~。
ビールを発酵する高さ約18メートルの巨大タンクがお出迎え。整然と立ち並ぶ様子は壮観!工場萌えですよ~。
そして、今回SENSE NAGAOKAKYOではご無沙汰していたオトコマエ企画!を後半でやっちゃいますよ。併せてご覧くださいね。(以前から編集部がずっと気になっていた京都ブルワリーのオトコマエです)
京都・長岡京市に「天然水の森」がある!
サントリーは良質な天然水が採れる利根川、武蔵野、京都、熊本の全国4カ所のみでしかビールづくりをしていないんだとか。工場を建設するときには、綿密に水質を調査した上で場所を探すそう。良質な地下水が採れる豊かな自然がある、そんな土地を厳選して工場を建設しています。その1つが長岡京市だったんですね~。
2012年より長岡京市と連携し、西山の一画を「サントリー天然水の森 きょうと西山」と題し森林整備活動を行っています。
意外に知らない!ザ・プレミアム・モルツの原材料ってたったこれだけ?
では工場の中に入っていきましょう!工場に入ってすぐのところに大きなパネルが!展示パネルは素材選びについてわかりやすく解説されています。
副原料を一切使っていないプレモル(※ここから省略形で)。素材は天然水、麦芽、ホップの3つだけ~!
麦芽
麦芽の試食タイムも!香ばしく、噛めば噛むほど味がどんどん広がっていきます~。
プレモルの麦芽は、深いコクのビールに適した二条大麦と希少なダイヤモンド麦芽を使用して、上質なコクと旨みを生み出します。
ホップ
ホップはアサ科の植物で日本では「カラハナソウ」(学名:フルムス・ルプルス)とも呼ばれる、蔓性の植物のこと。プレモルは苦みが穏やかで華やかな香りが特徴の欧州産アロマホップを使用しています。こちらも香りが確認できます~。
天然水
ビールの約9割を占める水は、幾重もの地層によって長い時間をかけてろ過され地下深くから汲み上げた天然水です。ろ過されて次第にキレイな水になっていくイメージが展示でわかりやすく紹介されています。
工場の心臓・仕込室へ、背景は豊かな天然水を育む西山
仕込釜がずらりと並ぶ様は圧巻!凜としたものづくりの現場の雰囲気が感じられる場所です。
日々、醸造家が五感をフルに使ってビールを仕込んでいます。泡は美味しいビールの履歴書といわれ、特に醸造家の腕のみせどころ。
サントリーでは1980年代から泡に着目し、長きにわたり研究してきました。その集大成が、プレモルのクリーミーで、きめ細かい“神泡”(かみあわ)です。
良質な泡を作り出すためには、酵母が元気に働く環境を作らなければいけません。毎日欠かさず酵母の状態を観察し、その都度ベストな発酵条件を決めているそうです。
移動も楽しく!新設された2つの通路、天然水ロードと醸造家ロード
仕込~発酵をつなぐ通路「天然水ロード」
長岡京市の西山をイメージさせる、鳥のさえずりや清らかな水のせせらぎなどの映像や音声が流れてきます。
貯酒~ろ過エリアをつなぐ「醸造家ロード」
情熱をもってビールづくりに励む醸造家たちによる印象的なコメントが約1.7メートルの巨大ビール缶へと込められていく、プロジェクションマッピング。軽快なBGMは今にもステップを踏みたくなる♪そして急に飲みたくなる。(笑)
バスで工場内ドライブ!大迫力の出荷風景♥
バスに乗り込んでガイドさんの案内のもと、ぐるりと工場内を見学。お店から回収されてきた樽生やビールケースが積み上げられていたり、たくさんのトラックに次々と製品が積まれて出荷されてゆく風景に出合えます。
積み上げられた樽生やビールケースはSNS映え!思わず撮りたくなりますね~。
試飲で“神泡”体験、ショップ限定のアイテムも
工場見学のあとは、お待ちかねの試飲タイム。
取材では京都工場限定のピルスナーグラス(600円)をブルワリーショップで購入し、特別にプレモルの生ビールを注いでいただきました!
そして、神泡の試飲してみました!ふんわり弾力のあるクリーミーな泡は新感覚。泡だけで満足してしまいそうなほど♥飲み応えもアリ!
泡の役割は、口当たりをよくする、他に炭酸ガスを逃がさない、味と香りを逃さない、酸化を防ぐといったビールにフタをする役割があるんだとか。
京都ブルワリー限定商品もお見逃しなく!お土産にいかがでしょうか。ショップのみの利用も可能です~。
(写真右)京都ブルワリー限定、西山の間伐材でつくったオリジナル箸置き&マグネット。森、ホップ、水、麦、酵母がモチーフです。長岡京市の有名竹工芸メーカー高野竹工とコラボ商品。
(写真左上)京都ブルワリーオリジナルパッケージ。クラッツ枝豆味486円。
(写真左下)ビール工場直送のザ・プレミアム・モルツ 24缶 6,360円。
さて~、ここからは長岡京オトコマエ手帖!!
長岡京市で働くバイタリティあふれる男女、つまり“オトコマエな人”の笑顔を発掘し、その魅力のモトを探っていくこのコーナー。
今回は京都ブルワリーで働く大迎さんです。写真は大迎さんお気に入りの場所・仕込室で撮影しました。
「スーツ×工場」の組み合わせに、オトコマエの期待値も上がります~。
お仕事編
―ビール工場に勤務するきっかけを教えてください
お酒と音楽が好きで、就職活動の際にその両方に関われる会社を探したところ、サントリーパブリシティサービスという会社に出会いました。
弊社は工場見学のような企業施設のPRも行うほか、「サントリーホール」というコンサートホールや美術館などの文化施設の運営・管理も行っています。
―具体的にどんなお仕事をされていますか?
工場見学の運営や管理をする責任者として働いています。ご案内をするスタッフたちをサポートしたりマネジメントしたりすることがメインです。
-工場見学の魅力を教えてください
工場見学をすることで、醸造家の思いが体感できることですね。
ビールはつくり手がどのようにこだわって作っているかを知っているのと知らないのとでは、飲んだ時の味わいが全然違うんですよ~。
ビールをつくっている仕込釜を覗いてみたり、生産現場を間近で見られたり、臨場感を味わえるところもポイントですね。
-京都ブルワリーならではの魅力は?
試飲会場は京都をモチーフにしたデザインで、落ち着いた雰囲気の中で飲むことができるというのが、京都のブルワリーならではの魅力なのかなと。
―リニューアルした工場見学、特にこだわったポイントは?
今回、つくり手の思いが体感できる展示や、天然水を育む自然を感じていただけるような空間演出にこだわりましたので、ぜひお客様にご覧いただきたいところですね。
建物に入ってすぐのところのエントランスも、一目見るだけで、自然に包まれているような演出になっていますよ。
―お仕事をする上で心掛けていることはなんでしょう?
工場見学を行うスタッフは約40人。案内係のほか、見学中にお客様の安全をサポートするスタッフや、試飲会場で最高に美味しくビールを入れるスタッフもいてさまざまな役割があります。
誰一人欠けても良いサービス・接客はできないので、日頃からこまめに声をかけて、スタッフが「元気かな」とか「いつもとちょっと様子が違うかな」とか様子を見て、Face to Faceでコミュニケーションをとるように心がけています。
また工場見学にいらっしゃった方のアンケートは必ず読みますよ。
お褒めの言葉もいただきますし、なかには「もっとこうした方がいいんじゃないか」など厳しい意見もいただくこともあります・・・。すべてしっかり受け止め、お一人お一人の気持ちに応えられるよう日々精進しています。
プライベート編
―趣味はありますか?
美味しいビールを飲み続けたいので、昨年あたりから健康のためにウォーキングとランニングを半分趣味・半分使命でやっています。
なかなか、長岡京の街をじっくり見る機会もなかったので、昨年の秋に長岡天神駅から長岡天満宮、光明寺、勝竜寺城公園というコースでウォーキングをしたんです。勝竜寺城公園では、2Fに勝竜寺や細川家にまつわる資料が展示されていて、勉強になりました!
ランニングとかウォーキングって、いざ始めようとすると先が見えなくて最初は憂鬱なんですけど、適度に観光スポットを入れていくとどんどん楽しくなってきて時間を忘れてしまいますね。適度に汗をかいて、観光スポットを回って、カロリーも消費して、三方よし!ですね(笑)。
―長岡京市の魅力はどんなところだと思われますか?
昔から寺社仏閣巡りが好きで…。長岡京市には長岡天満宮などの歴史ゆかしい観光スポットがあるのが魅力ですね。
身近に豊かな自然も感じられてゆったりとした気分になれます。一方で、京都ブルワリーは阪急西山天王山駅やJR長岡京駅、京阪淀駅からのアクセスがよく、大阪や京都市内からも足を運んでいただきやすいし、自身、通勤もしやすくて気に入ってます。
―今後の目標を教えてください
今ではいろいろな企業が工場見学を行っているので、その中でも「京都ブルワリーが一番楽しかった」と思っていただけるようにしたいですね。
また、将来子供が大きくなったら「ここがお父さんの働いている場所だよ」と見せてあげたいです。
Information
https://www.suntory.co.jp/factory/kyoto/
約70分の工場見学ツアー予約はコチラから(要予約)
※JR長岡京駅と阪急西山天王山駅から無料シャトルバス運行中