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マヤ

三代目❤夢小説 『NAOTO編104』

2019.04.18 23:00

翌日、直人はまりあと一緒にマンションを出た。



あいにくの雨だ。



相合傘で並んで歩く。



直人の脳裏には、昨日直己と交わした会話がずっとリピートしている。





「明日二人っきりになった時に、それとなく彼女に聞いてみるよ」



「取り越し苦労であることを祈ってる」




直人は考えていた。



ー直己は何をそんなに心配してるんだろう?



例えば、スマホを彼に取り上げられた、というのが嘘だとしたら?



何のためにそんな嘘を言う必要がある?



まりあがスマホを持っていたとしたら、連絡も取れただろう。



そしたら俺が沖縄に行くことも、ハナリで彼女とキスを交わすこともなかった。



ましてや、同棲まで話が発展することもなかったろう。



もし、ここまでの全てが、彼女の計画だったとしたら?



直人は隣を歩くまりあを見た。



直人の視線に気づき、笑顔を返してきた。



「昨日はよく眠れた?」



「ん、なおちゃんが手を握ってくれてたから…ぐっすり」



「そっか」



「なおちゃん、あまり寝てないでしょ?」



「わかる?」



「うん、目が赤い」



「そりゃ、初めてのプロポーズだもの」



「言った本人が一番緊張してるよ」



「なおちゃん、ありがと。嬉しかったよ」



「返事、待ってるから」



「うん…」




つづく