アベノミクスと原子力政策における「失敗の本質」!
永田町の裏を読む
【転載開始】
■アベノミクスと原子力政策における
「失敗の本質」 2019/04/18
アベノミクスがなぜ失敗に
終わったのかを考える上で、
原真人の近著 「日本銀行『失敗の本質』」
(小学館新書)は示唆に富ん でいる。
書名から分かるとおり、
太平洋戦争における軍部の失敗と
アベノミクスにおける黒田日銀
の失敗とを並べて、 奇襲・転機・
強行・誤算・泥沼・終局という迷走
の揚げ句に破滅に転がり込んでいく
軌跡 がピッタリと重なり合っている
ことを指摘していて、 納得させら
れる。
原に言わせれば、「短期決戦」
は力のない者が強力な相手に挑む
時に取る戦術で、だから緒戦の
ワンチャンスに賭け、
イチかバチかの真珠湾奇襲攻撃に
出た。
しかし、それで戦争の帰趨を決め
られず、長期戦となって次第に形勢
を悪化させ敗戦に至った。
日銀も「2年で物価上昇2%達成」
という期間限定の奇襲作戦に打って
出たが、賭けに失敗し、
ズルズルと6回も期限を延期して
なお目標を達成できず、
ついに6年目に至って目標を立てる
のをやめて「長期戦化」 を宣言した。
目標設定そのものが間違っていた
とは死んでも言いたくないので、
無期延期するしか ないわけだが、
これでは破綻した時の国民生活へ
のダメージ は余計に酷いことに
なるに決まっている。
同じことを 「持たざる国の精神主義」
という言い方で論じているのは、
片山杜秀著「平成精神史」 (幻冬舎新書)
である。
領土・資源・人口・工業力・ 科学力など
トータルな国力で見劣りする日本は、
日露戦争までは「やる気」に頼って
何とか勝ったが、第1次大戦以降、
物量の多寡 で勝敗が決するようになる
ともうダメで、
「なるべく速戦即決で全面長期戦争に
ならないように、 奇襲による短期決戦
を考え」 たがる。
ところがそれも行き詰まると、
精神力信仰が合理的判断を狂わせ、
体当たり攻撃で長期戦にも勝てると
いう壮絶な思想にのめり込んでいく。
片山はこれをアベノミクスではなく、
原子力政策とその福島原発事故による
破局と重ね合わせ、
「日本は背伸びをして世界に冠たる国
となり、無理して転んだときの怪我の
度合いも世界に冠たるものだという
ことの証明」と断じている。
戦略不在ゆえにその場限りの奇襲や
短期決戦に頼り、それで失敗しても
絶対に非を認めないで何とか言い抜け
てごまかし続けるという刹那主義。
その史上最悪の見本が安倍政治である。
【転載終了】
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これだけ経済や外交で結果を出せない
政権をなぜ支持するのか分かりませんね。
福島原発は外国人労働者を「特定技能」
制度を利用し廃炉作業に使おうとしている
という情報があります。
外国人作業員の癌発症で汚染の状態が
世界に広がる可能性も考えられますね。