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TODAY IS A GIFT

「芸術の街」

2019.04.19 14:38

上野の話が続きます。

「ル・コルビュジエ」展のミュージアムショップの壁面にあった

ラフスケッチのような絵は

1956年3月にル・コルビュジエが

西洋美術館を造る構想として描いたイメージ図だそう。


タイトルらしき上のちいさな文字には「La ville」

フランス語で「街」と書かれています。


左側に描かれているのが西洋美術館。

他にも劇場、ホール、図書館...が構想のなかにあったと知って、

「芸術の街」が実現していたら

上野の風景が違ったろうなぁ...と想像しました。


実現したのは美術館だけですが、

美術館を建てたときに活躍した彼の弟子だった前川國男氏が

のちに東京芸術劇場を建てたのだそう。


国立西洋美術館はいま世界遺産に登録されていて、

そのパンフレットがサイトから見られるようになっています。


近代建築の5つの特徴も明記されていて

とても興味深い内容でした。


以前、出かけたサヴォア邸とも通じる造りは

なるほどこういうことだったかと

改めて合点がいきました。


建築でも、アートでも、本でも、音楽でも、

なんとなく好ましく思いながら

雰囲気でふんわり捉えていることって多いのだけれど、

それら点在していたイメージが

何かの瞬間に明確に繋がって具体化することで、

自分がいったいそれらのどういうところが好きなのか、と

自分の好みってこういうことなのか、と、

客観的に気づける瞬間ってとてもおもしろい。

久しぶりにそんな「知る体験」もできて楽しかったです。