「龍族的后裔」第二十七集、第二十八集
「龍族的后裔」第二十七集、第二十八集『韓姓 義薄雲天』
晋国。司馬・韓厥は大司寇・屠岸賈が明日趙氏一族を全員処刑すると知り諌めに行く。屠岸賈はこの判断は先の霊公を殺害した趙穿の連座であって国を守るための妥当な処分だと主張する。韓厥は趙穿の犯行は彼一人によるもので一族は無関係であり、また元帥・趙朔や彼の父・趙盾は晋国に多大なる貢献をしてきたことは国民皆が知るところだと訴えるが屠岸賈は聞く耳を持たなかった。
韓厥は趙朔に恩義があり見捨てることはできない、すでに兵士に包囲されている趙朔の屋敷にこっそり忍び込み彼に危機を伝えた。だが趙朔は近年の主君の屠岸賈の寵愛ぶりから予想されていたことで、主君の命には逆らえないと言う。そして韓厥に妻のお腹の中にいる子を守ってほしいと拝礼するのだった。趙朔の妻・庄姫は晋候の姉なので晋候の側にいれば殺されることはないだろう。韓厥は今のうちに庄姫を宮殿へ避難させることを提案する。
闇に紛れて庄姫は馬車に乗り込む。趙朔は妻に、生まれた子が女なら文と名付け、男なら武と名付けるようにと遺言した。
翌日、屠岸賈は兵を引き連れて趙府を訪れ一族の抹殺を命じた。だが庄姫の姿がないことがわかる。また昨夜宮殿に一台の車が入って行ったとの目撃証言も。彼女は臨月のはずだ、もし生まれた子が男児ならば必ず殺さねば…!
屠岸賈は晋候に趙氏一族を根絶やしにしなければならないと訴える。晋候は姉を殺すのはだめだが、もし生まれた子が男児ならば言う通り処刑しようと折れた。
庄姫は無事男児を出産した。だが彼女を匿っている成夫人は生まれた子は女児で死産であったと周りに言い含めた。趙朔の父の友人であった公孫杵臼は庄姫が死産であったと噂で聞き、趙一族が絶えてしまったことを嘆く。だが趙朔から子の事を託されていた門客の程嬰は噂の真相を確かめる必要があると言う。程嬰は宮殿の宦官に金を握らせて庄姫へ手紙を出す。手紙には「文 武」と書かれていた。
庄姫が死産したという話を真っ向から信じることはできない屠岸賈は宮殿中の乳母を調べ始めた。このままでは見つかってしまうのも時間の問題…成夫人も 焦り出す。
屠岸賈は庄姫が男児を出産したとして既に宮殿外へ避難させている可能性を考え、趙氏孤児を匿っている者を発見した者に懸賞金を出すと発表した。もしそれでも見つからなければ都中の嬰児を一律に殺すと宣言する…。
庄姫からの返事には「武」と書かれていた。やはり男児を出産したのだ!公孫杵臼と程嬰は屠岸賈に見つからないうちに男児を宮殿から脱出させねば ならないだろうと韓厥に協力を仰ぐ。しかし男児を救出できたとしてどうやって 育てればよいものか…公孫杵臼は偽の赤子を手配してきて自分が抱えて山へ逃げるので、程嬰は屠岸賈に彼が趙氏孤児を連れて逃げたと訴えてほしいと提案する。そうすれば屠岸賈は偽の赤子を殺して満足するだろう。本物の趙氏孤児は安全に育てられる。どこかに趙氏孤児と同じくらいの赤子はいないものだろうか…。すると程嬰は突然泣き出した。赤子はいる、ちょうど同じ頃に生まれた子が…。彼が40歳になってはじめてできた子が、その子だった。
程嬰は涙を飲んで我が子を連れ出す。絶望した妻は柱に頭を打ち付けて死んだ。
程嬰は屠岸府に駆け込み、趙朔から遺児を託されていたが発覚するのが恐ろしくなったと屠岸賈に自首する。そして公孫杵臼が遺児を秦国へ逃がそうとしていると聞いた屠岸賈はすぐに程嬰の案内で秦国境の山へと向かった。
韓厥は体調の良くない庄姫を診察するといって医者を遣り、その薬箱の中に趙氏孤児を隠して運び出させた。
山の隠れ家で公孫杵臼は捕えられる。そして泣き声を上げる赤子が連れてこられた。公孫杵臼は程嬰を裏切り者と罵倒する。屠岸賈は命じて公孫杵臼を殺害した。程嬰の方を見る公孫杵臼のその目は「後は頼む」と訴えていた。
屠岸賈は程嬰の目の前で赤子を地面に叩きつけて殺した。屠岸賈は程嬰の功を褒め、自分の門客になるよう勧めた。だが程嬰は晋国内では不義者と後ろ指さされるであろうから外国へ行くといって断った。屠岸賈が去った後、程嬰は目の前で冷たくなっている我が子を抱き泣き崩れる。
15年後。山間でひっそりと暮らす程嬰は趙武を我が子代わりに育てていた。立派に大きくなった趙武を見て韓厥はそろそろ主君に真相を明かし趙氏の名誉を回復させるべきだと考える。
晋候から悪夢を見ると聞いた韓厥は、昔屠岸賈の言葉を真に受けて趙氏一族を抹殺したのが良くなかったのではないかと言う。晋候はもっともだとして、もし趙氏一族に生き残りがいたら爵位を与えて復活させるのになぁと呟く。韓厥はすかさず、趙朔の子・趙武が生きていることを伝える。
韓厥が趙武を迎えに来た。趙武は山を去る前に義父に最後の挨拶をしようと東屋に戻った。そこでは程嬰がすでに事切れていた。自らの使命を果たし終えた彼は自殺したのだった。
晋候は朝議の場でかつて趙氏一族を滅ぼしたために悪夢を見るようになったと告げる。そこへ韓厥が呼ばれる。彼はまだ年若い青年を連れて来た。韓厥はこの子が趙氏の唯一の生き残り・趙武であり、当時屠岸賈が殺したのは程嬰の子だったと明かす。晋候は即座に屠岸賈の処刑を命じた。そして趙武に爵位を与え大司寇に任じた。
趙武は程嬰と公孫杵臼を趙氏一族と共に祀った。韓厥は晋の将軍として49年仕え、退役後は封地の韓の邑へ戻った。彼は韓姓の先祖なのである。
* * * * *
韓厥が主役って…パッとせんなー。
屠岸賈役の人大根すぎ!!声優とも合ってなさすぎてヒドイな。