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「龍族的后裔」第二十九集、第三十集

2019.04.20 11:28

「龍族的后裔」第二十九集、第三十集『景姓 大招之魂』

紀元前300年。楚国懐王は秦国の張儀に唆され斉国との同盟を解消したが後に騙されたと知り秦へ出兵し、斉には太子の羋横を人質として送り修好をはかった。秦との戦いで楚軍は敗北、懐王は子蘭公子のとりなしで秦王と武関にて和平の話し合いをもつこととなった。

大夫の景差は懐王に同行するが、秦国は強引なやり方を好む、武関にひとたび入れば二度と出られない可能性もある。景差は庄辛将軍に城外で待機し、懐王が出てこなければ本国へ助けを呼ぶよう指示した。

懐王が武関の城門前に来ると秦兵が一斉に出て来て彼らを取り囲んだ。秦はまたもや楚を騙したのだ、子蘭公子を買収して懐王に武関へ来るよう勧めさせたのだった。我が子のまさかの裏切りに懐王は激怒するがどうしようもなかった。

秦は楚の領土を明け渡すよう懐王に迫る。秦将が剣を抜いて脅すが、景差が王をかばって傷を負った。秦将は景差の度胸と機知に感心し彼らに食べ物を与え治療をほどこした。


庄辛は最も近い砦へ戻り兵を率いて救出に向かおうとするが、なぜか兵が数十人しかいない。今朝方子蘭公子が殆どの兵士を連れてどこかへ行ってしまったと言うのだ。ともかくも庄辛はいるだけの兵を集めて王を救出に戻る。


懐王と景差は秦の都・咸陽へと送られることになった。景差は道中で密かにある野草を入手する。うまく用いれば仮死状態になる薬草だ。これで死んだふりをして隊列を離れ、斉にいる羋横太子に危急を告げて帰国させ子蘭公子の陰謀を阻止し、国をまとめてから必ず助けに行く、と。

薬草を飲み込んだ景差はもがき苦しみだし、そして息をしなくなった。秦将は景差を埋葬してやれと命じて先を急ぐ。だが兵士らは面倒がって景差を山道に適当に転がして去って行ってしまった。


目を覚ました景差。ちょうどそこへ後を追って来た庄辛の一隊がやってきて救出された。都へ戻った景差は急ぎ令尹の昭睢の元を訪れる。昭睢はすぐにでも子蘭公子を断罪しようと言うが景差は制止する。それではますます楚国が混乱するだけだ。そうしてある事を耳打ちする。

朝議で景差は代理の王を立ててはどうかと提言した。まだ王は生きているのに新たに王を立てるのは不謹慎だと朝臣はざわつくが、楚王が立ってしまえば秦が懐王を人質に取る意味もなくなると言われ納得する。すぐに斉にいる太子を呼び戻そうという意見に、勒尚などは遠い斉へ連絡するよりも今ここにいる子蘭公子を代理王にすればいいと主張する。景差は占いで天の意思を仰ごうと提言した。


父が秦に捕まったと知った羋横はすぐにでも帰国したいと斉王に願い出るが、斉王は条件として国境の五城を差し出すようにと突きつける。国を救うために国を差し出すなんてことはできない…羋横はどうすることもできなかった。


亀甲占いでは太子が継ぐべしと出た。すぐに斉国へ迎えを出すことに。しかし

斉へ行って帰って来るのには1か月以上もかかる。景差は2か月経っても太子が戻って来なければ子蘭公子が即位すればよいと提言した。

羋横太子を迎えに景差は斉へと出発する。だがまもなく車の車輪が外れ横転してしまった。車輪には誰かが細工した跡があった。子蘭公子の一派が斉への到着を遅らせようと図っているのは明白であった。景差は馬に乗って行こうとするがまだ仮死の薬草の後遺症が残っており騎乗はとても無理な体であった。結局医師に診てもらい車を直して斉へ向かう。


斉についた景差はわざと何もせずに幾日も過ごす。羋横は使いを出して景差に接触しようと試みるが景差はそれを門前払いさせた。斉王は羋横を帰す代わりに土地をふんだくろうと考えていたのに景差が何も言ってこず羋横とも接触を拒んでいると知り首をひねる。そういえば景差は子蘭公子と同じく 屈原の弟子であった、景差は子蘭と組んでいて子蘭を楚王に就けるつもりでいるのでは…?子蘭が即位してしまったら羋横を預かっている意味は何も無くなってしまうではないか。

庄辛は贈物を持って大臣の夷維の元を訪れる。そして景差が羋横太子を助ける気が全く無いのを見て我慢できず私的にお願いに来たと言う。夷維は景差が本当に羋横を助ける気がないようだと斉王に告げる。斉王は真意を確かめるべく景差を招いた。やってきた景差は羋横の事には一切触れず、挨拶に来れなかったのは体調が良くないためで宿でゆっくりしてると言う。


その夜、景差は羋横太子の部屋に忍び込み、ようやく太子にこれが帰国のための策であると伝えた。羋横は景差の指示通り酒をがぶ飲みして酔っぱらったふりをして斉王の前へ出ておおげさに嘆いてみせた。もう本国は自分を君主にするつもりはないようだ、それが証拠に迎えに来たのがあの景差だ。彼は子蘭の仲間で、子蘭を即位させるつもりだろう。秦との繋がりが深い子蘭が楚王になれば秦と組んで斉に攻め込んでくるかもしれない、斉にとっても不利だからどうか助けてください、と。酔ってはいるが彼の言う事はもっともだ…斉王はついに彼を帰国させることにした。


羋横は無事帰国し即位した。これが楚襄王である。

景差は祖国を思い詠った「大招」で知られる。彼の子孫は彼に敬意を示し(氏であった)景を姓とした。

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この話は"昔話色"がなく殺伐とした陰謀物語だったな。嫌いじゃないけど。