ZIPANG-3 TOKIO 2020「北国街道 木之本宿と奧琵琶湖 ~多賀大社へ」
はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
湖北水鳥公園から琵琶湖を望む「これは絵画?それとも写真?」何れにしても⁉
琵琶湖にはスーパーコンピューターでさえ創造出来ないほどの顔があるのだ・・・
長浜からの琵琶湖の夕景
長浜から琵琶湖八景の一つ竹生島を望む。これで雨が降っていれば・・・
子供の頃によく見た「狐の嫁入り」ここの所、とんとお目にかからなくなりました~
米原から眺める琵琶湖の夕景。写真の右奥にうっすらと竹生島が見えています。
長浜から眺める琵琶湖の夕景。夕陽に輝く黄金色の水面~竹生島の弁才天のご利益かな⁉
古代の色は、一体どんな色だったんでしょうか?知りたいものですね~
四季折々の美しい自然に彩られ
心安らぐ観音の里
賤ヶ岳と余呉湖一帯は本能寺の変による信長の亡き後、羽柴秀吉と柴田勝家が覇権を争った
賤ヶ岳の合戦場であり、周囲の山々には、今も砦跡などが残っています。
高月・木之本は観音の里として知られ、戦国時代の数々の戦火を逃れ、
民衆の手によって守りぬかれてきた数多くの観音像が今も大切に残されています。
また北陸と中山道を結ぶ北国街道が走り、北国脇往還の分岐点の宿場として賑わった木之本宿は
当時の面影を色濃く残しています。
軒先には木で出来た看板が、当時のままにぶら下げられている・・・
べんがら格子は磨けば磨くほど艶が出る。重厚な一文字瓦と漆喰の白壁に良く似合う・・・
その1『北国街道 木之本宿』
地蔵院の門前町として栄え、北国街道と北国脇往還が交わる宿場町で、旅人と木之本のお地蔵さんの参拝客で賑わいました。 木之本宿には昭和の初めまで中央に小川が流れ、柳の木が植えられた宿場らしい風情を残していましたが、今では埋め立てられ、商家の家並みに昔の情景を残しています。
所在地 長浜市木之本町木之本
アクセス
[公共交通]JR木ノ本駅より徒歩にて5分
[自動車]北陸自動車道木之本ICより7分
[駐車場]観光駐車場及び木ノ本駅駐車場
お問い合わせ先 (公)長浜観光協会 北部事務所TEL 0749-82-5909
奧琵琶湖『赤後寺』千手観音立像(重要文化財指定)
その2『赤後寺』
赤後寺は、湧出山(ゆるぎやま)の中腹に建ち、かつては足利尊氏から荘園を寄与され、隆盛を極めたといいます。厄を転じて利となす「転利(コロリ)観音」として親しまれており、三回参拝すれば長患いせず極楽往生できるともいわれています。毎年、7月10日の「千日会」(その日一日参拝すれば千日分の功徳があるという法要)には、全国から訪れる老若男女で賑わいます。
紅葉の名所鶏足寺
その3『鶏足寺』
鶏足寺鶏足寺(旧飯福寺)は、735年僧行基によって開基された古寺です。いったん荒廃するも799年最澄により再興。山岳仏教の聖地として威容を誇った己高山鶏足寺別院の一つ。中世には僧兵を擁するほどの大寺で、時の権力者の庇護を受け安定した寺運を続けましたが、江戸幕府の終焉とともに衰微しました。 現在は廃寺となっており、普段は地域住民の手によって管理がなされています。
「紅葉の名所鶏足寺」として、毎年多くの方が紅葉散策に訪れることで知られています。ゆるやかな参道の石段、苔むした石垣に二百本のもみじの古木が幽玄な情景を醸し出しています。
本尊(十一面観音立像)は、己高閣(ここうかく)に安置されています。隣接する世代閣(よしろかく)とともに、重要文化財の薬師如来立像、十二神将立像のほか、滋賀県指定文化財をはじめ多くの文化財が保存されています。
その4『菅山寺』(余呉三山)
大箕(だいき)山中にある、真言宗豊山派の古刹。奈良時代、孝謙天皇の勅を受けた照檀上人が開山、龍頭大箕寺と称し、平安前期に菅原道真が宇多天皇の勅使として入山、3院49坊を建てて大箕山菅山寺と改名しました。
江戸時代になって徳川家康の強い要望により、鎌倉の中期に専暁上人が唐から持ち帰った教典約7000巻(国宝)のうち、5714巻を芝の増上寺に譲ったことから、徳川幕府から50石の寺領が与えられました。
明治以降は衰退し無住となったが、大正元年(1912)に保勝会が組織され、残る堂宇の改修と保存がなされています。山門の左右には、菅原道真御手植えと伝えられる樹齢千余年の欅がそびえ、ヒシの自生する池やブナの原生林などの自然に固まれています。鬱蒼と茂る樹林の間に本堂、護摩堂、経堂、鐘楼などが建ち並び、鎌倉中期の作銘を持つ銅鐘は大正15年(1926)国の重要文化財に指定されています。他にも、本尊の不動明王や十一面観音、木造の狛犬、石灯籠など寺宝は多くあります。
この寺の伝承では、天女が産んだ男子を寺で養育していましたが、それが菅原道真その人であるといい、境内の近江天満宮には、道真の自作と伝わる像が祀られています。
奧琵琶湖で自然を楽しむ
賤ヶ岳の山頂から琵琶湖を眺むと、入り組んだ小さな半島と群青色の湖面が織りなす、 まるで北欧のフィヨルドのような奥琵琶湖の風景がひろがります。 その反対側には天女伝説が伝わる鏡のような湖面をもつ余呉湖が眼下に広がり、 遠く越前の山までを一望でき、多くのハイカーが訪れます。
賤ヶ岳(歴史の山100選)
竹生島が浮かぶ雄大な奥琵琶湖、滋賀県一の高峰・伊吹山、穏やかな湖面の反射が“日本のウユニ”と称される余呉湖など、湖北を一望できる圧巻の大パノラマが広がります。 また、琵琶湖八景の一つとして知られ、琵琶湖と余呉湖の2つの湖の景観と史跡を巡る多彩なハイキングコースが整備されています。
余呉湖と賤ケ岳(空撮)
余呉湖と賤ヶ岳
余呉湖は賤ヶ岳(約422m)を一つ隔てた琵琶湖の北にあります。面積約1.8平方キロメートル・周囲約6.4km、水深13m、三方を山で囲まれた断層盆地にあって、琵琶湖との水面落差が49m近くあります。
余呉湖の別名は鏡湖
古くは、琵琶湖を大江(をおうみ)、余呉湖を伊香(いか)の小江(をうみ)と称し、天女の羽衣や龍神・菊石姫の伝説が残る神秘の湖です。別名「鏡湖」とも呼ばれます。
白鳥に姿を変えて水浴びを楽しんでいた8人の天女の姉妹のうち、伊香刀美(いかとみ)に羽衣を取られた末妹だけが天に帰れなくなり、夫婦となって2男2女をもうけたという物語です。また羽衣を取ったのは桐畑太夫で、菅原道真がその子であると伝える話もあります。
余呉湖と琵琶湖にのみ棲息する特産物・イワトコナマズをはじめ、ワカサギ、フナ、コイ、ウナギ、ナマズなど魚類も多くいます。夏は水面近くをフナの大集団が回遊する姿が見られ、冬には水鳥も飛来します。
わかさぎ釣りは、余呉湖の冬の風物詩。初心者にも手軽に釣れます。一度試してみて下さい。
湖畔には、遊歩道などの施設が完備され、レンタサイクルも利用できます。
天女の衣掛柳(余呉湖)
天女伝説で有名な余呉湖の北岸に、天女が羽衣を掛けたと伝えられるヤナギの木が残っています。伝説には諸説あって、羽衣を手中にした男の名もさまざまですが、ストーリーはほぼ同じです。羽衣を取られた天女が、男と夫婦になって子をもうけるが、やがて羽衣を見つけて天上へ帰って行くという物語です。ヤナギには、川のほとりなどに植えられる枝を垂れた柳と、普通の立木のように枝を垂れない楊があり、ここの木は後者のアカメヤナギという種類です。
近くにビジターセンターがあります。そこでトイレ休憩や、食事がとれます。
奥びわ湖パークウェイの桜
奥びわ湖パークウェイ
海津大崎から奥琵琶湖パークウェイにかけての約23kmは、滋賀県有数の桜の名所で、約3,800本の桜並木が続きます。 パークウェイの中ほどにあるつづら尾崎展望台から眺める琵琶湖や竹生島と桜のコントラストはとても美しいものです。
新元号「令和」に向けて
新元号「令和」その日が刻々と近づいてきています。
「令和」最初の旅は、既に決められましたか?
まだのようでしたら、是非『琵琶湖巡り』も候補の一つに入れて下さい。
そして同時に、多賀大社へご参拝ください。
昔からこんな風に言われております。
「お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢お多賀の 子でござる」
多賀大社
御祭神
伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)
伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)
~由緒~
古くから「お多賀さん」の名で親しまれる滋賀県第一の大社です。
日本最古の書物「古事記」によると、この二柱の大神は神代の昔に、初めて夫婦の道を始められ、日本の国土、続いて天照大神をはじめとする八百万(やおよろず)の神々をお産みになられました。
生命(いのち)の親神様であることから、古く「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集め、鎌倉時代から江戸時代にかけては、武家や民衆にも信仰が広まり、多賀大社の分祀社は全国239社を数えます。
春のしだれ桜、秋の奥書院の紅葉なども見事で、近辺には彦根城や湖東三山、琵琶湖などの名所にも恵まれ、年間約170万人の参拝者を迎えています。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
公益社団法人びわこビジターズビューロー
〒520-0806滋賀県大津市打出浜2-1「コラボしが21」6階 電話 077-511-1530
公益社団法人長浜観光協会 〒526-8501 滋賀県長浜市八幡東町632 TEL.0749-65-6521
長浜市役所 〒526-0031 滋賀県長浜市八幡東町632 電話: 0749-62-4111
神仏霊場近江國一番 多賀大社
〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀604番地 TEL 0749-48-1101
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