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平凡な庭

2019.04.20 16:53

我が家の狭い庭に、今年も木瓜の花が咲きました。

木瓜(ボケ)の花言葉は複数ありますが、

その中のひとつ「平凡」は、

低木である木瓜が小さい庭に向いていることにちなむんだとか。

…?

カサカサと妙な音が聞こえると思ったら…

若いカナヘビが木瓜の枝を登っていました。

それも1匹ではなく、確認できただけでも5匹以上。

目的はなんだろう。木瓜の花に集まる虫でも狙っているのだろうか。

こちらにも1匹……おや…?

お休み中でしたか。これは失礼。

それにしてもなんと気持ちよさそうな寝顔だろう。


こちらはアセビ(馬酔木)の花。

枝葉にアセボチンという有毒物質を含んでおり、それを馬が食べると酩酊状態になることが

和名「馬酔木」の由来になっているとか。

アセビの花言葉の一つである「危険」はこの毒性にちなむとのこと。


アセビには他にも

ギリシャ神話に基づく「懇親・犠牲」

優しく清らかな姿から「純真」

旅情を誘う春に花を咲かせることから「二人で旅をしよう」

などなど、複数の花言葉が存在するようです(由来は諸説あります)。


蟻も花の蜜を求めてやって来たのでしょうか。

(見事にピンボケしていますが)


数年前に小株で植えた雪柳も立派になりました。

春の花なのに「雪」。

小さな白い花が雪の様だといいますが、

その小さな花びらの上に乗った白銀の粒子を見つめていると

よく晴れた朝の雪原が、本当にそこにあるように見えてくるのです。


冬の終わりを名残惜しんだ雪が、花となって春に咲いたのでしょうか。



これといって何も無い。陽当たりはいまいち、平凡な庭。

何もないから何気ないものが輝いて見える。隣の庭と比べる必要なんてない。



たぶん疲れた。多すぎる情報の雑踏の中で純粋な好きを見失いかけていた。

自分勝手な生き物でごめんなさい。


ここは平凡な庭。

自分の尺度で、好きだと感じるものに触れていたい。