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オンライントラベルlog

フォートラベルビジネスプロモーション

2016.03.08 22:14

クチコミを主体としたメタサーチとして独自の歩みを続けるフォートラベルが有料機能の提供を年末に始めた。

宿がお金を支払えば、ページをリッチにしたり、宿の自社のサイトへの誘導ができるようになったり、フォートラベル上での露出が増えたりといった、親会社のサービスである食べログや、じゃらんでいう機能追加や露出アップができる販促サポートパックのような商品だ。


各種の調査を見る限りフォートラベルは日本有数のPVを誇る旅行サイトである。


ただ予約サイトと異なりクチコミや旅日記がメインコンテンツのため、メタサーチ機能を有しているといえどもなかなか予約でのマネタイズに結びつけづらいと推測される。

私のメディア運営経験からもメディアから予約に至るのはなかなかハードルが高い。


そんななかでのページ自体での有料化で面白い試みだとは思う。ただ一方で、これはなかなか苦労するのではないかなという印象を持つ。


フォートラベルはPVからすると日本有数の規模感だが、フォートラベルをわざわざ見に来ている人が多いわけではないだろう。

検索の結果着地している人が多いのではないか。


そういうサイトの場合、宿側がどこまで魅力を感じて固定費を支払うか。


食べログも検索からのランディングが多いと聞くが、ユーザーはある程度食べログに着地することを期待して検索し、食べログの検索結果を選んで見るぐらいのサービスになっている。

もちろんアプリなどで直接食べログにいくロイヤリティの高いユーザーも多い。


じゃらんの販促サポートパックはかなり以前、まだ宿がサイトを持ってないような時期からスタートしていて、ある種自社サイトがわりに使うためにお金を支払っている宿も多かったと思う。

もちろん日本一のOTAでの予約を伸ばすためという目的も多いだろう。


これらを踏まえるとフォートラベルでお金を支払う動機に乏しいのではないか。


例えば唯一のライバルと思われるトリップアドバイザーならば、インバウンドが見ているという強みがあり、ここが同様のプログラムを用意したとしたら興味を持つ宿もいるのではないかと感じるが、フォートラベルは現状そこまでの強みを持つに至っていない。


旅行サイトではあまりない試みなので、このプログラムが成功するかは期待して見守りたいが、サービス自体の強みを持たせることが成功の鍵だろう。