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ジローの感謝。

エッセイ「月」

2019.04.21 21:04

帰り道に疲れきった僕は夜空を見上げていた

結婚して、夜空を見る暇もそういや無かったなぁと、月を眺めていた。

当たり前のように過ぎて行く日常の中で

「はぁ、何やってんだろ」

とため息をついては

妻の待つ家路に急いで帰っていた。

「月見たのはいつぶりかなぁ。」

目まぐるしい日常の中で

桜も葉桜に変わった。

もう夏のような暑さが照りつけ、たばこを吹かしてはため息をついていた。

当たり前に過ぎていく日常の中で

「この人しかいない。」

って決めた妻の手料理も美味いし、旦那になるなんて思いもしなかった自分だった。

なんもかんも持ってるようで、持ってないような人間なんて

この世の中にゃいっぱいいるだろうさ。

ただ、今日も当たり前の1日が終わって、今日も愛する妻のいる家に帰宅する。

家に明かりが着いている。

妻の事をかみさんと呼ぶようになったのも、いつの間にかだったなぁ。

帰宅すると、妻が「おかえり」と。

僕は「ただいま」と言い、妻が「今日はどうだった?」

と言ったから「月が綺麗だったよ、見せたかったよ。」と。

妻は不思議そうな顔で「そう。」と少し笑った。

かみさんは神さんだな。