【高い壁を越えたその先に】~バスケ留学~
ここ数年、
高校卒業後にアメリカへ
バスケ留学をする学生が
急激に増えています。
だが、
アメリカに留学したからといって
アメリカの地で、
誰もがプレーできるという
保障はどこにもないのです。
日本の大学と違い、
多くの条件をクリアしなければ
アメリカの大学でプレーする事は
本当に厳しいものです。
【言葉の壁】
日本から一歩外に出れば
言語が日本語ではなくなります。
アメリカに行けばもちろん
日常生活や授業でも練習中でも
会話はすべて英語での
やりとりをしないといけません。
この言葉という大きな壁を
乗り越えられなければ、
プレー中にコーチやチームメイトが
言っていることすら理解できず
練習になりませんね。
話せない状態で
アメリカに行ってしまうと
バスケ留学ではなく
語学留学になってしまいます。
【狭き門より入れ】
アメリカの大学で
プレーするためには
まず、
トライアウトに通過しなければ
チームに所属する事はできません。
毎年トライアウトは開催されている。
参加する人数は50~100人と多い。
だが、
メンバーの枠は12人~15人。
本当に一握りだ。
そして
大学によっては、
・身長制限
・黒人、白人しかとらない
・すでにメンバーが決まっている
といった厳しい条件の中で
コーチ陣に自分を
アピールしていかないとならないのです。
トライアウトを通過したとしても、
まだまだ越える壁は大きいのです。
それは、
メンバー内での競争
プレータイムを
勝ち取らなければ試合には出場できないのです。
1年目はプレーできたとしても、
来季のトライアウトで落とされ
プレーできないという
プレーヤーも少なくありません。
学生ながら、
とてもシビアな世界なのです。
【バスケのみならず勉学にも励む】
バスケ留学といっても
実はアメリカの大学では
勉強の成績も良くなければ
プレーをする事はできません。
それは、
『全米大学体育協会(NCAA)』
の規定でそのように定められているのです。
もし規定の成績をクリアせず
試合に出場してしまうと、
大きなペナルティーが
学校に課されるのです。
場合によっては、
多額の罰金などが発生してしまいます。
バスケだけではなく
勉強との両立が
できなければならないのです。
【アメリカ人に合ったトレーニング】
アメリカの練習は
トレーニングもすごくハードです。
ここでポイントとなるのが、
ウエイトトレーニングです。
アメリカのチームでは、
体重を増やす事が
義務付けられています。
日本人とアメリカ人では
骨格や筋肉の付き方が全然違います。
ウエイトトレーニングは、
アメリカ人の体格に合った
トレーニング手段といえるのです。
アメリカ人は足裏の重心の位置が
「かかとから小指球」
にのっている事で
骨盤が前傾しています。
そうすると、
ハムストリングなどの
“速筋群”
が発達しやすいといえます。
しかし、
日本人は足裏の重心の位置が
「母指球」
にのっているため、
骨盤が前傾していない状態なのです。
そうすると
大腿四頭筋などの
“遅筋群”
が発達しやすくなります。
バスケのウエイトトレーニングは、
・スクワット
・ベンチプレス、
・パワークリーン(重量挙げ)
といった
屈曲と伸展(曲げる、伸ばす)
の動きがとっても多いです。
日本人が同じように
その動きをしてしまうと
肥大しやすい遅筋ばかりが
ついてしまいます。
肥大した筋肉が、
関節や腱を圧迫し、
関節可動域が狭くなり、
思うようなパフォーマンスが発揮できずに、
怪我に繋がってしまいます。
日本人の体格には、
ウエイトトレーニングは
“合わない”
という結論に結び付きます。
アメリカの大学を選ぶときには、
しっかりとトレーニング環境も
調べる事が大切と言えます。
トライアウトに受かり、
勉強の成績が良くても
怪我でプレーができなくなってしまう
なんて本末転倒ですね。
日本人にあったトレーニングを
提供してくれる大学を選ぶのが理想です。
【バスケ留学を考えてる学生へ】
私は学生時代、
アメリカにバスケ留学を経験しました。
私はトライアウトには受からず、
大学を卒業せずに
日本へ帰国しました。
あのときにもっと…
という後悔もあります。
ですが、
今はとてもいい経験を
させて頂いたと思っています。
これから留学をしようと
考えている選手へ
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。
選手皆さんの
これからの活躍を願っております。
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