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紫貴あき:夢を叶えるブログ

記憶力の良し悪しは遺伝的なものか?

2019.04.22 11:10

「記憶力の良し悪しは遺伝的なものか?」

というご質問にお答えします。

答えはNOです。



先天性というより後天性の方がはるかに影響がある、特に鍛えれば鍛えるほど記憶力はアップするということが研究の結果分かっています。


イギリスの認知神経学者マグワイアの実験で次のようなことが分かりました。


ベテランのタクシー運転手16人の脳をMRIで調べたところ、タクシー運転手の脳は一般人と比べて脳の「海馬」という部分が3%も大きく神経細胞の数が多いことがわかったのです。(この時、興味深いのは新米の運転手は一般人と変わらなかったということです)。ロンドン市内は24,000もの道路が、複雑に入り組んでいます。加えてカーナビを搭載していなかった一昔前は、場所、ルート、道の名前、ランドマークの名前を覚えないと仕事にならないので、運転手たちは道を暗記しようと意識して働いていました。特にベテランドライバーたちは自分でハンドルを握り五感を通じ、道をエピソード記憶しているので、その暗記量は膨大だったということが分かったのです。


タクシー運転手でなくても、人間は大人になればなるほど記憶していることが増え、神経細胞のネットワークが増えていきます(緻密になっていくということもできるかもしれません)。


脳の神経細胞の数は、生まれてから2、3歳ぐらいまでがピークで、それから減る一方です(ショッキングなのは他の細胞のように再生しないことです)。何もしなくても一秒に一個、一日に10万個減っていくのです。しかし、人間の脳の神経細胞は1000億個もあるので、100歳まで生きても3.6%しか失われないのです。


何よりも大切なのは、「脳の良し悪し、記憶力の良し悪し」は神経細胞の数だけで決まるものでなく、その繋がり方によっても決まるので、その数だけを一概に問題にできないということです。何よりも大切なのは覚えようと経験に結び付けて覚えていけば人間の記憶力は膨大ということです。


★まとめ

記憶力の良し悪しは遺伝的なものか?→

鍛えれば鍛えるほど記憶力はアップする