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スランプ

2019.04.23 14:02

書くということは、井戸を掘るようなものであると、ある作家が言っていた。


何がどれぐらい涌き出るか、それは掘ってみなければ分からない。

もしかしたら、掘っても掘っても何もでないかもしれない。

それでも掘り続けることを諦めない人間が、書くということを背負って生きているという。


芥川も大宰も三島も、井戸が枯渇してしまった。そう評価する作家もいる。


私はどうやら、本格的にスランプに陥ってしまったらしい。

掘っても掘っても、泥水ばかりが湧いてくる。

そんなときはどうするか。

泥を掬い続けるしかない。


もしかしたらはじめから泥水しか湧いていなく、私がそれを、真水と勘違いしていただけかもしれない。


真水と評して、泥水を人に飲ませていただけかも知れない。


もしそうなら、すまないことをしたと思う。

私の井戸の水が不味いときは遠慮なく吐き出して欲しい。


それでも私は、井戸を掘ることを諦められない。


それはきっと、書くということに限らないのだろう。


あなたがもしスランプを感じたら。

それでも自分の井戸を掘り続けて欲しい。


どんな井戸でも水は必ず出る。

私はそれを信じている。