たぶん平成最後の大失敗 その5 さよなら諭吉
とうとうこれでファイナル。
簡易裁判所にて、罰金の確定。
裁判所、脳内イメージはこんな感じ。
被告人、って私?
どんなところだろう。
うーん、シンプル。
ほんとにここ?
待合室、って、ここだよね。
地下って響きに、虐げられてるような、後ろめたいような。
未体験ゾーンに、どきどきする。
流れを読みながら、受付で赤切符を出す。
待合室で名前を呼ばれるのを待つ。
病院の待合室のようです。
すでに15人くらい待ってます、9時の時点で。
名前を呼ばれ警察の部屋で、簡単に状況確認。
もう一度、くっきり写ったオービスの写真を見せられる。
あ、個室ではないので、他の人の様子も聞こえる。
お隣は私の捕まった次の日で32キロオーバーだって、
私は31キロ、よし、少ない。
どんぐりの背比べ、ってやつですね。
ここで免許を渡します。
事実否認、弁護士を立てて裁判したいなら、できますよ。
そんなこともここで確認します。
もし、そうしたいならという質問、さすがに聞ける空気はなかったです。
大人しく粛々と。
怖い雰囲気はないけど、事務的で無駄な質問はできない空気を読みました。
で、次に検察の部屋で、またまた確認。
はい、もうわかってますって。
略式なので、裁判官に会うこともなく、赤切符に書かれた金額を払い終了。
いくらか、まだ教えてくれません。
車種や、犯歴、違反歴で変わる、とだけ。
用意した金額、諭吉を10枚。
10万円以下の罰金、と言われていたので。
払えない時は、ちゃんと書いてありました。
日額5,000円労役場で、という方法があるんですね。
結果60,000円。
ちょっとにんまりして、ホッとした。
予定、予想していたより安いという、安堵。
あ、お金が浮いた、と思ったのを即座に否定。
こういうの心理マジックで、散財してはいけない。
とりあえず、無事完了。
さて、と札幌市資料館に足を運ぶ。
そう、ここにはトップ写真の裁判所の展示があるのを聞いたから。
子供たちが遊ぶ、市民の憩いの場。
札幌軟石の重厚な建物。
何度か足を運んでましたが知らなかった。
大正時代の建物で、元々は控訴院。
今でいう裁判所ということで、なるほど。
ドラマのロケのような、セットのような佇まい。
判事の末席から見下ろすとこんな感じ。
証人席から見上げるとこんな風。
正面から、被告人に判決を下すシチュエーション。
脳内で、妄想を膨らますわけです。
こういうのは、妄想だけでいい。
他の部屋を見たら
軟石採掘のミニチュア模型。
なんとも愛おしいような、うまくできてる。
大正、昭和、平成。
令和はどんな時代になるのか。
とりあえず私はじっくりゴールド免許を目指します。