無題
2019.04.24 15:27
乾いた草を濡らす
雲の優しさ
交わることのない大地への
唯一できるプレゼント
漂うように、流れるように
だけどいつも大地のその上で
溢れた涙を受け止める
大地の優しさ
交わることのない雲への
唯一できる恩返し
とどまるように、包み込むように
だけどいつも空を追いかけながら
どうせ神様なんていないから
奇跡なんてあり得ないなら
触れてくれるその手だけ
君のその体温だけ
信じていたい、ただそれだけ
互いが紡ぐ不協和音は
いつも誰かを濡らし怒らせるけど
それはまるで優しい嘘にも似ていて
だけど時に残酷で
誰かの偽りを剥ぎ取って
誰かの体を冷やし痛めつけて
そんなの分かってるけど
それでも世界は続くから
選んだのは二人だってそのことが
いまはたまらなく救いだから
水滴一粒一粒から伝わる君への
ありがとうを大事に
おやすみなさい