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ハープのある暮らし

ふいに懐かしく。

2019.04.26 07:29

益子でのコンサートの翌日、

お迎えに来て下さって、島岡家に招いていただいた時、


一歩入るなり、えっ、懐かしい!   


理由は、すぐに分かりました。


私の祖父母も、民藝家具を愛用していて、幼少時の居間の雰囲気、なんだかクッションや置物の感じまで。


涙が出そうでした。


天皇皇后両陛下は、民藝運動の巨匠、人間国宝の島岡達三氏宅をご訪問されています。


後から思えば、この居間だったのでしょうか? (あ、お招きいただいた時、確かめればよかった)    その椅子に座ってしまったかも!

お庭にあるのは、


井伊直弼 が最期にお茶を点てた、

歴史的にも由緒あるお茶室です。

床の間には、白い水仙が凛と香り、

書は、柳宗悦。   


「ナドテ ユタケシ 貧シサ ナクバ」  


貧しさを知らなければ、本当の豊かさもわからない。

という意味でしょうか。


この日はだんだん、みぞれ、そして雪に。  登り窯や茶室のある広い敷地 、木々の緑や花が、みぞれ雪に打たれて冴え、日本の色彩が鮮やかに、心に残っています。

コンサートの前後に渡って、

心細やかに、おもてなしいただき、


長い年月、変わらぬ友情に、心より、ありがとうございます!


話も尽きず、若い頃の写真にも、お互い仰け反り、美味しく楽しい一緒の時間でした。