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【活動レポート】育休、いいとも!第二期 Vol. 1「人生100 年時代ー60代からが挑戦?!」

2019.04.25 08:02

★育休、いいとも!とは・・・

育休をユニークに過ごした人や、育休で人生を変えた人をゲストに迎えて、オンラインでお話をお伺いする会です。小さな子どものいる私たちにとっては、オンラインで気軽に様々な方の生き方に触れられるのは、ありがたい機会です。

【ゲスト紹介】

澤地 明子さん (ニックネーム:おかん)

職業は世界のおかん。

大阪府出身。現在62歳。32歳までは大阪府で過ごし、現在は埼玉県在住。

家族は、同い年の夫と、息子(32歳)、娘(30歳)。

子どもが小さいときは喘息やアトピーのため、通院と入院に追われる日々。

自分が悪いのではないか?かと自分を責めながら、良い奥さん、お母さん、よい娘を頑張りすぎていた。

しかし、38歳のときに娘の「ママは大きくなったら何になるの?」という一言で、

はっとする自分がいた。子どものせいにして前に進めていない自分がいるのでは?

自分は何になれるのか?を見つめなおす。

40歳からおかんの快進撃!が始まり、起業や留学など経験。60歳を過ぎた今でも新しいことに挑戦している。

今回は、MIRAIS主宰の栗林真由美さん(まゆみん)のお友達のお母さんをゲストとしてお招きしました。おかんさんの話を聞くとみんな元気になって帰っていくというくらい、周りにパワーを与えてくれる方です。子育てが一段落した今もなおチャレンジし続けるおかんさんに根掘り葉掘り聞いてみました!

レポートは、育休コミュニティメンバーによるインタビュー形式でお届けします。

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「おかんさんの50代・60代ってどのように過ごしてきたのですか?」

50代

50歳で英語を使う仕事(官公庁、大学国際室等)に就いて、留学経験のある同僚の強さに驚き、自分も留学を決意しました。

58歳のときにサンフランシスコへ半年間語学留学し、上位5%の成績優秀者に入りました。留学中は、10代の留学生と一緒に観光したり、寮では日本食をふるまったりして幅広い年齢の友達と過ごしてましたね。

60代

60歳のときに、クアラルンプール、サンフランシスコ、テキサス、ワシントンD.C. 6週間旅行に行きました。

日本に帰ってきて、61歳で国家資格キャリアコンサルタントに合格。試験前は1日12時間以上勉強していました。

62歳で再びテキサスコリン大学へ留学して、55歳以上の方が受けられるコースで実践的な英語を同世代のアメリカ人と学びました。クラスの合間にサンフランシスコ、アーカンソー、テネシー、ニューヨーク、フロリダへ 留学生を訪ね一人旅も経験しています。

ここまで聞くと華やかな経歴のスーパーウーマンに見えるけど、、

「おかんさんの30代は今とは違う過ごし方をしていたのですよね?」

30代は「良い奥さん、お母さん、よい娘」を頑張りすぎていました。二人の子供に喘息とアトピーがあったので、通院と入院に追われる日々でした。

入院するのは自分のせいと思って、毎日1時間掃除をしたり、夜中も子どもの体をさすってあげたりと、睡眠時間は2~3時間でしたね。

当時は周りから責められないように一生懸命頑張って、自分を守っていました。

今思うと30代は修行でした。だからこそ、今は何があっても嬉しいし楽しいと思えます。

修行のような30代を過ごしたおかんさん、

「今のおかんさんに繋がる人生の転機はいつだったのですか?」

38歳の時に娘から「ママは大きくなったら何になるの?」と聞かれました。これを言われたときに、はっとしました。自分が何になれるのか?なんて考えてもいなかったからです。良いお母さんしているから、それでよいと思っていました。

でも、よく考えたら子どもが大きくなったときに自分は何もないなと気づいたんです。

子どものせいにして前に進めてない自分がいると思いました。

娘さんの一言からおかんさんの快進撃が始まります。

「42歳で英語教室を起業しますよね?なぜチャレンジしたのですか?」

20代の頃、ニューヨークに一人旅をしたときに英語が通じないことにショックを受けました。大学の英文科を出たのに、通用しなかったのです。そして、23歳で英語を一旦封印しました。

しかし、自分の中ではいつかは英語をやりたいなと思っていました。40代になり、英語の封印を解き、英会話スクールに入りました。週1~2回通っても英語力は伸びなかったので、だったら自分で開こう!と思いました。

自宅を英語教室としてオープンして外国人講師の方に教えてもらうことにしました。また、外国人の方は日本で住まいを借りるのが難しいので、講師たちの住居として自宅近くの中古のマンションを購入しました。自宅の英語教室までは自転車を貸与して講師の方たちに通ってもらっていましたよ。

また、同時期にホストファミリーとして外国人留学生の受け入れも始めました。短期、長期含めて合計100名以上の留学生を受け入れてきました。今でもお付き合いしている人が多く、世界各地を旅行するときは色々とアレンジしてもらっています。

前向きな人生を歩むおかんさん。
娘さんからの一言以外に、忘れられない言葉があるそうです。

45歳くらのときに、ホームステイに来ていたアメリカ人留学生からこういわれました。

「明子!時間がないとか、子どもがいるから出来ないという理由はただの自分に都合の良い理由で、本当の理由じゃない」

彼のお母さんは、2~8歳の4人の男の子を育てながら医学部へ入学し、医者になったそうです。そのお母さんは、50歳まで医者として活躍し、今は子供向けに本を出版しています。

この言葉も自分の人生を変えるきっかけになりましたね。

【応援メッセージ】

肩の力を抜きなはれ

好きなことをやればよい!モチベーションが上がらないのは、興味がないからだと思います。好きなことは自然にやっちゃう!はずです。逆に、やらなきゃいけないことが多いと、心が疲れてきます。

でも、タイミングによっては好きなことを封印しなければならない時があるかもしれません。その時は、「止める」ではなく熟成期間だと思って「温めておく」ようにしてください。いつかできるタイミングがきたら、やりましょう!

【質疑応答タイム】

Q 世界のおかんが今温めている夢ややりたいことは何ですか?

A 都内のマンション借りたいと思っています。満員電車だと体力使うので笑。間取りも既に決めてあります。イメージすると現実になるんですよ。思っていないことは叶わないです。叶えたいことは過去形で文字に書くようにしています。 夢というより予定・計画だと思っています。

Q 英語教室を開くとき、ホストファミリー受け入れをするとき、留学に行くときなど、何か新しいことをするときに、ご主人の協力や了解はどうやって得られたんですか?

A 了解は事後承諾でした。安心してもらうための計画は作ります。費用面や安心面などをプレゼンして信頼してもらいます。それを怠るとわがままになるので、根回しは重要ですよ。

Q たくさんのことを遂行していてすごいです!体力と精力はどう鍛えているのですか?どこからそんなパワーが出てくるのかが不思議でたまりません!

A 疲れることはないです。好きなことをしているから笑。母親になったら自分のすきなことは後回しになりがちだけど、自分の好きなことをしたほうが良いです!笑っているお母さんの方が、子どもがのびのび育ちます。

Q よく家出をしていたと聞いたのですが・・・?

A 家出はよくしていました笑。お母さんはこんなに頑張っているのにと思ってしまって。でも、良いお母さんをやめてから、誰に何を言われようと自分の人生!誰かを喜ばすのではなく、自分を喜ばすことを大事にしています。

Q 新しいことに挑戦するのに年齢を意識したことは?

A ない!

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おかんさんは、最後にこんなこともおっしゃっていました。

「自分が楽しくしてれば、周りも楽しくなる!過去を愚痴っても誰も幸せにならない。」

個人の価値観は日々変化していますが、女性は妻・母・娘という役割を一生懸命頑張ってしまうものです。おかんさんは30代のころに経験したことも後悔はない!好きなことをしている今が本当に楽しい!と笑顔で話してくれました。

このミライズのメンバーの多くが勇気づけられ、元気をもらうことができました。

今までよりも積極的に自分の好きなこと・新しいことに挑戦する一歩を踏み出せる気がしています。

おかんさん、貴重なお時間とお話をありがとうございました!