第18回研究会(2019.04.25)
今年度がスタートして、最初の研究会です。
メンバーの最近の様子についての情報共有があり、その後、氷見先生から「特別活動」でのキャリア教育の位置付けについて、話がありました。
キャリア教育の一層の重視が、新学習指導要領でもうたわれていることはいうまでもありません。指導要領の中で、特に「特別活動」がキャリア教育の要としての役割を果たすことから、 学級活動の内容に、新たに「(3)一人一人のキャリア形成と 自己実現」として設定されています。
しかし、現状では、このことについて現場ではあまり注目されていないのではないかということ、また、「(1)学級や学校における 生活づくりへの参画」 や、「(2)日常の生活や学習への適応と 自己の成長及び健康安全」 についての研究は従来通り重視されているが、キャリア教育についての研究については、進めようという機運が低いのではないかという指摘がありました。
次に、村田先生から最近のキャリア教育についての国の動向についての話がありました。
文部科学省では、平成30年夏から「キャリア・パスポート」導入に向けた調査研究協力者会議を継続して行っており、今までの3回の会議の中で、その具体像がいよいよ見えてきました。
この会議の最新の議事録を読み解くと、来年度の平成32年度(令和2年度)から、小中高校でキャリアパスポートが導入されること、その内容もかなり具体的に定まってきていることが明らかとなりました。さらに、その先の大学入試に際しては「主体性等」を評価する入学者選抜モデルとして、ICTを活用した高大接続ポータルサイト「japan e-portfolio」の取組が試験的に始まっているとの話がありました。
このように、来年度から自己のキャリアについて考えて、子供自らが「キャリアパスポート」に記していく取組が学校間を超えてスタートするようです。そしてその先には、学習意欲や主体性というものが大学入試で評価されるシステムが、かなり具体的に構築されてきているとのことです。我々実ある教育を語る会が予想していた以上に、国はスピード感をもってキャリア教育の取組を進めようとしていることが分かりました。
今年度、本研究会では「キャリアパスポートの作成」について取り組んでいこうと考えていましたが、来年度から導入される「キャリアパスポート」をどのように有効活用し、子供たちのキャリアビジョンを広げることができるのか、自己決定を促していくことができるのかに焦点を当てて取り組んでいくことの方が実りがあるのではないかという結論に至りました。
また、来年度からスタートするキャリアパスポートの取組やその理念は、ほとんどの現場の教員には、現段階ではあまり認知されていないのではないかと考えます。その危機感を感じつつ、でもこの取組が、これからの子供たちの主体的な学びを変えていく、大きなきっかけになるとも感じます。
次回はまず、キャリアパスポートのもつ可能性、そしてそれを日々の教育活動にいかに結び付けていくのか、といったことを中心に討議する予定です。
また、いよいよ新メンバーを加えての新体制が来月からスタートする予定なので、今からワクワクします!
今後とも、我々、実ある教育を語る会をよろしくお願いいたします。