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明治伊万里ティーカップ&ソーサー

2019.04.26 03:42

色絵輪違地紋カップ&ソーサー オールド深川製磁製 明治後期


これでもかと言う手間の掛けようです。

また、生地はエッグシエルのような薄さです。


英國からの里帰りです。


長い年月かけて修行して、

これだけの陶画が描けるようになります。


これ一つに何時間かけたかと言う質問は愚問です。


習熟した職人の技と魂がこもった逸品です。


染付と上絵を手がけた人は別人です。

線描きと塗りつぶす濃(だみ)はそれぞれ

違う専門の職人です。


つまり、高いレベルの分業によつて産まれた

「本物の工芸」なのです。

それが有田焼の真骨頂であり、世界の万博で金賞を受賞し、面目躍如の功績の背景なのです。


発明、発見の代物とは違う営々と積み上げてきた伝統の重さなのですが、

機能性や利便性を志向する現代は

有田焼の変質と衰亡を余儀なくしています。


明治伊万里研究家  ー蒲地孝典記ー

素晴らしいティーカップですね。



ギャラリー花伝の陶器市

明日から始まります。


皆さまのお越しをお待ちいたしております。