『W旦那＋(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(楽屋裏①)

「お疲れ様です」

楽屋裏に戻ってきたメンバーにマネージャーが声を掛けた。

隆二「あれ？どこ行った？」

「隆臣くんならそこの椅子に…」

ELLY「あー‼️たぁ坊来てたの？」

マネージャーが用意した子供用の椅子に、隆臣がふんぞり返っている。

隆臣「しょーなのよ」

直人「うわ!!!こんなちっちゃなスーツあんの？可愛い！」

「隆臣くんはアンパンマンスーツで行くって譲らなかったんですが…」

隆臣「ばーばがダメってゆーの」

ELLY「どれ？見せて❗うわ、ちゃんとベストまで着てる」

直人「たっくんカッコいいね♪」

隆臣「そーなの？たぁくんパンマンがいーのに」

直己「それで、そのポーズ誰の真似だ？」

隆臣「おとーしゃんよ♪」

「隆臣くん、オープニング直前にドームに到着して、ずっとモニターで見てましたから」

隆臣「パーパはね！ピンクのお花がちゅいてたのよ」

隆二「よく覚えてるよね💦たっくんばーばと来たの？」

隆臣「乃愛とあーちゃんとリーリーもいっちょよ♪」

隆二「理愛ちゃんが連れてきてくれたんだ」

ELLY「あれ？ベイビーいないね？」

「あ、赤ちゃんのオムツ替えに行かれました」

隆二「そっか!がんちゃんも今夜は実家に泊まるって言ってたっけ？」

直人「あれ？岩田もいないし、臣もいない」

隆二「臣はアフミです」

直人「そうだよね！」

隆臣「パーパ❤️抱っこ」

隆臣が椅子から立ち上がって、隆二の元に駆け出してきた。

隆二「あれ？今日はのっぽしゃーんじゃないの？」

隆二が隆臣を抱き上げた。

「また重くなった気がする💦」

直人「ライブ後だから余計にそう感じるんだよ」

隆臣「しゅごい汗ね！パーパ」

隆二「うん🎵一生懸命お歌歌ってきたから」

バン!!!っと勢いよくドアが開いて、小さな女の子が隆二の元に駆け寄ってきた。

「るーたん❤️会いたかったぁ!!!!!」

くるくる巻き毛で真っ白なヒラヒラドレスを着た乃愛が隆二に飛びついた。

隆二「乃愛!?」

乃愛「るーたん抱っこぉ❤️」

隆二は片手で乃愛を抱き上げた。

両手に花…ではなく幼児だ。

乃愛「るーたん見たよ🎵カッコいいるーたん大好きぃ❤️」

乃愛が隆二の頬にキスをするのを見て、隆臣も慌てて真似をする。

隆臣「パーパはたぁくんのよ💦パーパ、んちゅ😙」

隆二「わかったわかった💦パーパの汗二人についちゃうから勘弁して💦」

乃愛「いーもん!!!るーたんしゅきよ❤️」

隆臣「たぁくんのがしゅきなの💦」

直人「隆二モテモテ」

ELLY「いーな💦ベイビー乃愛!!!次はELLYにキスしてね」

乃愛「エリたんちょっと待ってね‼️るーたんもっとチュー💕」

隆臣「たぁくんはパーパのお口にチューしゅるのよ💦」

直人「競いあってる💦」

直己「臣がいなくて良かったな」

「乃愛！隆二さんを困らせちゃ駄目だよ！」

一同が声のする方を振り返ると、ドアの前に赤ん坊を抱いた理愛と剛典が立っている。

乃愛「パパたん❤️お帰りなさい‼️るーたんおろしてぇ！」

隆二「降ろすの？はい！いいよ」

隆二がバランスを取りながら片手に隆臣を抱えたまま、乃愛をゆっくり降ろした。

隆臣「リーリー❤️たぁくんも降ろして！パーパ」

隆二「ん？降りるの？」

先に乃愛が勢いよく剛典に駆け寄り、その後を追って隆臣が理愛の元へ駆け出していった。

乃愛「パパたん❤️かっこ良かったぁ❤️チュー😙」

隆臣「あーちゃん！リーリー見せて❗」

理愛が隆臣にせがまれて、その場で姿勢を低くし、おんぶ紐で前に抱いていた赤ん坊を隆臣に見せた。

隆臣「リーリー❤️可愛いね、あーちゃん❤️」

理愛「ありがとう、隆臣くん」

隆臣「リーリー❤️何か言って」

隆二も理愛の前にやって来た。

隆二「こーら💦まだbabyちゃんなんだから、お話できないでしょ」

理愛「それが…」

「たいたい」

赤ん坊が声を上げた。

隆臣「リーリーお話しゅるよ」

隆二「え？もうお話できるの？」

剛典「やっぱり理愛の血を引いてるから、成長も地球人より少し早いみたいです」

隆二「そうなんだ！だってまだ生後

そんなに経ってないよね」

隆臣「リーリー？どこがたいたいの？」

乃愛「たぁくんのネクタイがリーリーのお顔に当たったのよ」

「たいたい😡」

隆二「えー!?痛いって言ってるの？」

理愛「わりと敏感みたいで」

隆臣「リーリーしょーなの？ごめんね💦」

隆臣が小さな手で赤ん坊の髪を撫でた。

「たいたい」

理愛「あ！そうなのね！痛いんじゃなくて、隆臣くんの名前を呼んでるみたいです」

隆二「えー‼️凄すぎる💦」

「たいたい😡」

つづく