ポジフィルムでポートレート
今回の記事はスナップではありませんので、若干ブログの趣旨とは異なります。
僕は自営業ですので仕事上の販促物は自分で撮影することが多く、そういう時はもちろんデジタルカメラ(α7Ⅱ)を使うのですが、同時にフィルムでも少々撮らせてもらっています。
フィルムで撮る方は半分趣味ではあるのですが、案外仕様用途によってはその粒子感がハマる場合もありますので、たまにWEBやあまり大判ではないポスターなどに使用しています。
これまでは「高彩度で高詳細の写真が欲しいのならデジタルで撮ればいいじゃん」ってことで、フィルムはカラーネガを使ってきました。
やはりカラーネガのもつ独特の柔らかさや雰囲気はデジタルとは明らかに異なっているため、用途としてもデジタルとの差異が付けやすくそれはそれで気に入っていました。
それにフィルムで撮ったものの方が明らかに「失敗率」が低いんですよね。
やっぱりフィルムの方が心血注いでるのでしょうか?(笑)
上の2枚のネガでの撮影分は、CANON F1にFDの200mmか135mmを付けて撮影しています。
しかし今回ちょっとポジで撮影したくなりました。
特に意図があってのことではありません。
「なんとなくポジで撮影してみたくなった」というのがその理由のほとんどです(笑)
ポジフィルムは実に久しぶりに使いましたが、そもそも僕はポジを使った経験がそれほど多くありません。
ストリートスナップにポジを使う理由はそれほどありませんし、僕は風景写真にはそれほど関心がありませんので尚更です。
使ったフィルムはVelvia100です。
ポジフィルムの中では割とどこのカメラ屋さんでも置いてあり手に入れやすいフィルムです。
今回の使用機材は二台のカメラを使いました。
〇ライツミノルタCL×ロッコール90mmf4
〇CANON F1× FD85mmf1.8
ただし同じ場面で適当に取り換えながら撮りましたので、仕上がったフィルムのどちらがCLでどちらがF1なのかイマイチ判断がつきません(笑)
恐らくピントの歩留まりが悪い方がCLなんじゃないかと思われます。
ここまで載せたのがCL(と思われる方)です。
やはりレンジファインダーで90mm(f4とは言え)開放で撮影するのには若干の慣れがいりますね・・・
ピント外しはちょいちょいありました。
ただし露出はそれほどどちらも外さずに済みました。
本来ポジで撮る時には単体露出計を使うのがセオリーなのでしょうけど、今回はカメラ内蔵の露出計だけを頼りに撮りました。
この時代のカメラの内臓露出計もそれなりに優秀だということも再認識しました。
以下はCANON F1(と思われる方)で撮ったものです。
やっぱり撮影のしやすさは圧倒的にF1ですね。
構図もピントの山も被写界深度もそのままファインダーに情報として現れますから・・・
ではプライベートでポートレートを撮る時にどっちを使うか?と聞かれればやっぱりCLなんじゃないかと思います。
仕事の撮影ならともかく、プライベートでちょっとポートレートを撮らせてもらう時などは、撮る方も撮られる方も一眼レフって「構えちゃう」ような気がするのです。
そんなスナップポートレート的な用途にポジを使うなんてあまり考えもしなかったのですが、今回の仕上がりを見てちょっと考えが変わりつつもあります。
旅をしながら、小さなレンジファインダーカメラでこんな高彩度なポートレートが撮れるのならポジも一つの選択肢だよな・・・とも思い始めています。