弁護士の「探し方」
弁護士を探しているのでお勧めの弁護士を教えて欲しいとか紹介して欲しいという連絡を
ときどき、友人・知人からもらいます。
道内であれば、私のところに相談に来てもらえば良いので、
弁護士を探しているという問い合わせは、道外の弁護士を探している場合になります。
「弁護士の探し方」や「弁護士の選び方」については、以前にブログでも書いていたテーマです。
今まで書いたものに加筆修正して、弁護士を探す方法を次のように整理します。
【いきなり結論】
弁護士を探したいけど探し方が分からない人に対して今のところお勧めの方法は、
弁護士ドットコムの一括見積を利用する方法です。
弁護士を探したい方が、弁護士に見積りを出すことができます。
弁護士費用の見積の他に処理方針も示してくれるので、回答をした弁護士の中から自分に合いそうな弁護士に面談の依頼を出せば良いです。
この方法の難点は、回答が必ずあるとは限らないことや、
回答するのは弁護士ドットコムに登録していて、一括見積の回答をする気のある弁護士の中からしか回答がないことです。
ただ、弁護士を探してあれこれ迷うよりは、見積依頼を出して回答をもらう方が弁護士を探しやすいと考えます。
北海道内とくに札幌近郊の方は、一括見積依頼をするまでもなく私に問合せをしていただければ良いです(笑)
【インターネットで検索する】
上記の見積依頼の他にも、ネットで検索して弁護士を探すのが一番簡単な方法です。
グーグルやヤフーなどの検索サイトで検索すれば、弁護士(法律事務所)のホームページやブログなどが、たくさんヒットします。
検索ワードとして、[ ●●(地域名) 弁護士]と検索すれば自分の近くの弁護士を探せます。
検索時に、自分の相談したい分野の言葉を入れれば、検索結果を絞ることができるでしょう。
たとえば、慰謝料の問題で札幌の弁護士を探すのであれば、
[慰謝料 札幌 弁護士]といったように検索することになるでしょう。
しかし、この検索結果の上位に出る弁護士が、弁護士を探している人にとって合った弁護士かどうかは分かりません。
検索の上位には、広告として登録した事務所のホームページも表示されますので、注意が必要です。
また、検索結果の上位に出るような対策(SEO対策)している事務所もありますから、
検索結果と弁護士の実力等と関連性があるとも限りません。
さらに、検索した結果に出てくるホームページやブログに書いてある情報が多すぎたりして、どの弁護士・法律事務所が良いのか迷ってしまうかもしれません。
弁護士会の検索ページで探す方法も、あるにはあります。
日本の全ての弁護士の登録情報は、日本弁護士連合会(日弁連)のホームページで検索することができます。
日弁連の検索ページは、ある弁護士を名乗る者が本物の弁護士なのか、その登録情報(事務所所在地など)を確認するのには確かな情報です。ただ、依頼する弁護士を探すのには適していないでしょう。
また、日弁連では、ひまわりサーチというサービスに登録している弁護士を地域や取扱分野で検索できるページを設けています。
ひまわりサーチでの私のページもあります。
ひまわりサーチは、あまり活発に活用されていないのが現状なので、弁護士の取扱業務の情報が適切に更新されているのか疑問です。
日弁連の他に、各地の弁護士会のホームページでも所属会員を検索できるページを置いているところがあります。
弁護士会のホームページの検索は日弁連の検索と同様に依頼する弁護士を探すには使いづらいと思います。
ただ、都市部から離れた地域で近くの弁護士を探すのには適しているかもしれません。
弁護士は、日弁連に所属する他に、事務所の場所を管轄する各地の弁護士会(地方裁判所に対応)に必ず所属しています。
北海道には、札幌弁護士会、旭川弁護士会、函館弁護士会、釧路弁護士会の4つがあります。
弁護士は全国どこでも活動できるので、たとえば旭川に住む方が旭川で起きたトラブルの相談を札幌の弁護士に依頼するといったことも可能です。
事業者のサービスとして、弁護士の情報提供しているサイトがいくつかあります。
充分な質・量を提供していると思われるのは、上記の弁護士ドットコムです。
これは、弁護士ドットコムでの私のページです。
弁護士ドットコムは全ての弁護士の情報が登録されているわけではありません。それでも、弁護士を探すには有益なサイトだと思います。
【誰かに教えてもらう。推薦・紹介】
特定の弁護士を知っている人に教えてもらうという方法があります。
友人知人で弁護士に相談・依頼したことのある人がいれば、その人に依頼した弁護士を紹介してもらったり、
今では、FacebookなどのSNSで「誰か弁護士を知っている人がいないか」と情報提供を求めている人もいます。
狭い意味での「紹介」として、
きちんと紹介者が「弁護士に相談したい人がどういう人」かを照会先の弁護士に伝えてくれる場合があります。
そういう「紹介」をしないで、単に弁護士の名前を誰かに聞いてきたという意味で”紹介”という場合もあります。
この方法でいいのは、その弁護士の情報や感想が具体的に得られるかもしれないというところです。
ただ、都合良く弁護士を知っている人が周りにいるとは限らないのが難点です。
紹介してもらった弁護士について、ネットで検索してみると過去の不祥事などの情報がある場合があります。
なお、不祥事あるいは弁護士会の懲戒があった弁護士が全てダメな弁護士というわけではありません。
弁護士に他の弁護士を紹介して欲しいという話が来るのはありがちです。
そういう話が来た弁護士からすると、他の弁護士つまり友人だったり何かの繋がりがある弁護士を紹介するのは慎重になります。
弁護士はほとんどが個人事業主ですから、弁護士費用をまともに払えないような人等を紹介すると、照会先の弁護士に迷惑を掛けてしまうからです。
【広告】
テレビやラジオのCMや、雑誌等の広告に載っている情報で弁護士を探す人もいるでしょう。
広告でのアピールは、「広告だから」という側面もあることを忘れずにいていただきたいです。
『●●に強い弁護士』のような書籍や雑誌の特集を見かけることがあるかもしれません。
某出版社が●十万円でそのような書籍に載せませんかという営業をしていたという話もあります。
(税理士など他の専門職でも同じような企画があるようです。)
私は、北海道内で著名な経済系の某月刊誌から、
「弁護士を含めた士業の特集をするので、半ページ●十万円、1ページ●十万円で掲載しないか」という営業を受けたことがあります。
出版社が情報をまとめた体で、実際は広告でしかない場合もありますので、
そういった情報を鵜呑みにするのは気を付けた方がいいでしょう。
【法律相談センターなど】
弁護士会での法律相談センターや市役所等の法律相談に申し込んでみれば、その予約時間に担当した弁護士に出会うことができます。
「当たり」の弁護士に出会えればラッキーです。
【飛び込みはしない方が良い】
裁判所の周りなどに法律事務所が集まっていますし、自宅や職場の周りの生活圏に法律事務所の看板を目にするかもしれません。
弁護士を歩いて探す、という方法もあり得ます。
ただし、目に付いた法律事務所にいきなり訪問して、弁護士に相談を求めるのは止めた方が良いです。
大抵の弁護士は、アポ無しで飛び込みで来られる相談者を警戒しますし、突然来られても面談できるタイミングとは限りません。
私もアポ無しで突然に法律相談をしたいと訪問された場合は、十中八九お断りします。
飛び込みで訪れるのはお勧めできません。
目に付いた法律事務所つまり行動範囲内にある法律事務所に相談してみたいのであれば、
事務所名などから連絡先を調べて、相談の日時の予約を入れるべきでしょう。