ZIPANG-3 TOKIO 2020 令和の時代 「美と文化と建築・デザイン ~イサム・ノグチ~ 札幌 」
はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
イサム・ノグチ モエレ沼公園「大地の彫刻」
魅力ある四季それぞれの表情。
モエレ沼公園は、イサム・ノグチが作った「大地の彫刻」
彫刻家イサム・ノグチにより、公園全体が一つの彫刻作品として設計されたモエレ沼公園。元廃棄物処理場が、23年の歳月を経て札幌を代表するアートパークとして再生した。その雄大な姿は「大地の彫刻」と呼ばれ、訪れる時間や移り変わる季節によって、様々な表情を見せてくれます。
公園に立つというよりは、彫刻作品の内部に入るような感覚をぜひ体感してみて下さい。
モエレ沼公園は札幌市北東部にあり、270万tの廃棄物を埋め立てた後に造成された約1.89k㎡の都市公園。1982(昭和57)年に着工され、2005(平成17)年7月に完成しました。基本設計は日系アメリカ人のイサム・ノグチ。1988(昭和63)年末にノグチが死去した後は、彼の財団監修のもとノグチの遺志を継いで計画を続行、実に23年の歳月を経て完成に至りました。春にはサクラが咲き、夏はモエレビーチがオープン。秋にはカラマツが黄葉し、冬はクロスカントリースキーと、一年を通して訪れる人たちを楽しませてくれる魅力的な公園です。
まずは標高62mのモエレ山に登って公園の全貌を見よう
三角形のシルエットが美しいモエレ山には、山頂に続く5つのルートがあり10分ほどで登ることができます。まずは山頂から、眼下に広がる札幌市街地や広々とした公園の全貌を見渡してみて下さい。
きっと貴方もイサム・ノグチの魂を感じることでしょう。
モエレ沼公園のシンボル、ガラスのピラミッド「HIDAMARI」
モエレ沼公園のシンボルとも言える施設。館内には、イサム・ノグチを映像や書籍で紹介するギャラリー、各種イベントや会議に利用できる多目的スペース、フレンチレストラン、モエレ沼公園オリジナルグッズを販売するショップがあります。
開館時間・休館日は時期により異なるので詳細はご確認ください。
モエレ沼公園
007-0011 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
Tel: 011-790-1231
レンタサイクルで公園を一周
外周約3.7kmの広大なモエレ沼公園を訪れたら、レンタサイクルで主要施設を回ってみよう。大人・子ども用の普通車のほか、乳幼児用バスケット付き自転車もあるのでご家族の皆様でお楽しみください。(4月29日〜11月3日、有料)
ショーのような海の噴水を見学
直径48mの噴水池に、最大25mまで水が噴き上がります。ダイナミックな水の動きは、生命の誕生や宇宙を表現。4月下旬~10月中旬の期間限定で「水の彫刻」を見ることが出来ます。さらに4~5月の土曜、日曜、祝日と6月~10月は、夜になると色とりどりの照明による夜のライトアップもありますよ。(雨天時は中止の場合あり)
魅力ある四季それぞれの表情。イサム・ノグチが作った「大地の彫刻」
イサム・ノグチの作品で遊ぼう
モエレ沼公園には彫刻家イサム・ノグチがデザインした遊具が126基点在し、作品に登ったり滑ったりして遊ぶことができます。子どもの遊び場と、大人のアート鑑賞がコラボレーション。まったく違和感がなく子供も大人も自然に溶け込んでいける空間です。
夏はモエレビーチで水遊び
ノグチが海辺をイメージしてデザインした、珊瑚で舗装された「モエレビーチ」。ごく緩やかな、すり鉢状の浅い水遊び場だ。3ヵ所の噴き出し口から湧き出した水は、波紋を描きながら消えてゆく。開放期間は6月~9月中旬、時間は10時~16時、木曜定休。
秋は一流花火師の花火を見よう
広大な敷地を生かし、花火と音楽をシンクロさせた「モエレ沼芸術花火」が開かれるのは秋。国内各地の花火師が集結し、日本の伝統と最新技術を駆使した空のアートを間近で観賞できる。※花火は有料
春はサクラの森でお花見
約2,300本のサクラが植樹されているサクラの森。森の中には7つの遊具エリアがあり、イサム・ノグチがデザインした遊具126基が設置されている。子どもが思う存分遊べる、家族連れに人気の花見スポット。札幌のお花見スポットは「札幌のお花見情報」を参照。
ゴールデンウイーク中に北海道を旅される方は、是非スケジュールに、札幌のイサム・ノグチ作「モエレ沼公園」を加え、立ち寄ってみて下さい。お忘れなく!
編集局のお花見情報⁉
北海道・東北地方における桜の開花は、例年より一週間ほど早いようです。(弘前の桜まつりは満開でした)札幌においても同様です。市内にはソメイヨシノをはじめ、北海道特有の桜であるエゾヤマザクラ、チシマザクラなどが咲く桜の名所から穴場まで桜スポットが多数あります。
札幌市内は4月29日~30日には満開を迎えるようですが、ゴールデンウイーク中には桜吹雪と春を感じることが出来るのではないでしょうか。
地球環境の変化(温暖化による気候変動など)の所為で、気温が高くなり陸だけでなく、海においては水温が高く、なんと広島特産のフグ(愛知県の三河湾はフグの漁場としてとらふぐの水揚げ量が全国屈指)が東北・北海道で水揚げされています。それだけならよいのですが(これまでの産地にとっては、よくないぞ~👹)、太平洋と日本海で生息する種類の異なるフグが自然に掛け合わされ、生まれた新種のフグはフグ料理のプロの料理人でさえ、これまでと毒を含んでいる箇所が異なっており、困惑しているようですよ。
テッサ※に目のない方はくれぐれもご注意を!
※フグ(河豚)の刺身。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(敬称略)
一般社団法人札幌観光協会
〒060-0001 札幌市中央区北1条西2丁目 北海道経済センター4F Tel 011-211-3341
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