29度を超えてゆく勇気
ホロスコープは空をひとつの星座ごとに12分割しています。
各星座は30度。
それを5度ずつのグループに分けたものをサビアングループと言い、
その1度ずつににサビアンシンボルの詩文がつけられ、
1度ごとの意味を記したものが松村潔先生の著書『サビアン占星術』。
サビアンにおいてはプラス1度足した30度で読みます。
サビアン30度は
『使い尽くす』度数。
蠍座・蟹座・魚座の29度は『涙の度数』と言われ
そこを天体が通過するときには悲しみに包まれるような出来事が起こりやすい。
そのほかの星座も『使い尽くす』と言う点では
共通してはいるものの、そこに悲しみはなくきっぱりと前に進むことができる。
サビアン30度
今まで大切にしていたものを惜しげも無く人にあげたり開放したりすることで
内心にある迷いを吹っきることができます。
いかに捨てきるかと言うことが大切。
その行為の中で、今まで大切に思っていたものが色褪せてきて、
執着心が消えていくのがわかるでしょう。
29度を天体が通過する時、出生図の天体の29度、感受点、カスプにも同様にあてはまります。
私はASCが獅子座の29度にあり、これまでの人生のなかで幾度となくやり直しを繰り返しています。
何かをやってある程度の成長をし、その先が見えなくなった時に全てのものを手放します。
人はどうしても慣れ親しんだ環境が居心地よく、そこを離れることには勇気が必要です。
でも、その29度を超えてゆく勇気こそが、人を成長させるのではないかと思います。
29度を超えない限りはその先に進めない。
人生は螺旋状に進んでゆくものです。
29度でその場から離れることができたとしても、また同じような場所を選ぶとどこかでまた同じようなことが起こります。
惑星からのお別れのサインを活かすことで、ちゃんと人生は螺旋状に上昇してゆく。
同じような場所を選ぶという選択は2次元の平面で人生を描いていることと同じ。
私たちは3次元の世界を今生きています。
人生を上昇させていくことができるのは私たち自身。
学んできたことを糧に、ひとつ新しい階段を上がっていきましょう。
もうすぐ、時代は平成から令和へと切り替わります。
時を跨ぐ山羊座での土星-ドラゴンヘッド -冥王星のコンジャンクションは、秋頃まで続きます。
その様は29度を超えてゆく勇気となんだか似ている気がするのです。
今までのままではいられない。
全ての人が何かしらの影響を受け、まるで民族大移動のような変化の時を迎えています。
私はみんなと笑って乗り越えたい。この時期を。
この時期を超えた先にある私たちがまだ知らない世界が、全ての人にとって幸せであるように素敵な未来を想像し、本当の愛のある世界へと変えていけるように私たちが手を繋ぎ、努力していく時が始まりました。
持っていけるのはありのままの自分だけ。
日々を大切に、周りの人たちに愛をもっていきましょう。
見返りは求めずとも、星たちは見ています。