Apocalypse the galaxy | 02
Apocalypse the galaxy | 01 はこちら
何年前だったかも、季節がいつだったかも、もう忘れてしまったけれど、
あの日、レターレーサーが飛んだことだけは鮮明に憶えている
会場についた僕は、期待半分、不安半分なんとも言えない感じで時間を過ごす
当時僕は、コッテコテのテクノのイベントにばっかり行っていて
HIP HOPましてやエレクトロのイベントを楽しめるかどうか
そして、Rammellzeeはどんなパフォーマンスをするのだろうか・・・・
イベントは楽しかった、HIP HOPの中でも少し特異なエレクトロというジャンル、「ILL-CENTRIK FUNK, VOL.1」に参加したdopeなメンツのイルセントリックなライブパフォーマンス、「ILL-CENTRIK FUNK, VOL.1」ぜひみんなにも聴いてほしい
できればジャケットを手にもってみてほしいからCDで購入することをオススメしたい
あとはRammellzeeの登場を待つだけだった
いよいよその時がやってきた、Rammellzeeの登場だ!
素直な第一印象
『で・・・でかい・・・』
ネットの画像や、京都書院のart RANDOMで見たRammellzeeはスラっとした感じだったんだけど。。。
一般的な表現を使うと、190cmくらいの巨体の外国人が変なマスクと変な衣装を身につけてRAPをしてる
そんな感じなんだろう
でも。。。。RAPがめちゃくちゃうまいし、声がカッコイイ
なんの曲をやったかなんて、もうすっかり忘れてしまったけど
とにかく、RammellzeeのRAPを堪能している時にそれは起こった
『レターレーサーが飛んだ!!!』
CGでもプロジェクションマッピングでもなく物理的に飛んだ
正確に書くと、ワイヤーに吊るされて飛んだだけなのだが。。。
当時僕は、彼のゴシックフューチャリズムやアイコノクラストパンツァリズムについてあまり知らなかったので何がなんだかよくわからなかったのだが。。。
(今でもすべてを理解はしていないけど)
何がなんだかわからなかったからこそなのか、強烈なパワーと意思を感じた
とにかく動く、歌うRameellzee、飛ぶレターレーサーはものすごくカッコよかった
あの瞬間、ハーレムの中は完全に一つの銀河だった
この時の映像は「RAMM:ELL:ZEE / ARMS OF SERVICE」に収録されているはずだから、もし機会があった一度みてみてほしい
この日を境に、僕はRammellzeeの虜になる
毎日のようにwebで情報をdigり、当時はやっていたmixiのコミュニティーに参加したり、とにかくRammellzeeのことをもっと知りたい一心で調べまくっていた、そんなある日、僕はネット上である男に出会う彼との出会いは、僕とRammellzeeのことを語るには絶対に外せない男だ
彼の名前はYくん
当時彼は関西に住んでいた、出会いは彼のblogに辿りついたことがきっかけだった思う
彼のdigはものすごかった、僕の何倍もRammellzeeに対する愛が強かった
僕も毎日のように「Rammellzee」「ラメルジー」「ラメルジィー」などのワードで検索をしていた
しかし、YくんはRammellzeeの名前が、「ramm」「ell」「zee」の3つのワードで構成されていることからその3つのワードでも検索をしていた、もちろん「ラム」「エル」「ジー」日本語でも検索していただろう
考えてみて欲しい、そんなワードでこの宇宙のように広がるwebの中からRammellzeeの欠片を探そうとする行為「狂気に近い愛」そんな例えくらいしか言葉が思い浮かばない
そんなYくんと出会うことによって、僕のRammellzeeに対する気持ちもどんどん大きくなっていたYくんとの対話は楽しかった、彼のdopeな情報はもちろん、何よりも感覚が近かった、今もそうだが当時、世間のRammellzeeに対する評価はものすごく低かったと思う
でも、Yくんと話をしていると自分と同じようにRammellzeeを感じている人間がいることがわかって嬉しかった
彼と親交を深めているうちに、どうやら他にも僕らと同じようにRammellzeeに狂わされた人間がいることがわかった
僕はRammellzeeの欠片を探す仲間をみつけた。
つづく