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関節そのものをよく観察する

2019.05.02 21:26

昨日の続きです。

関節そのものをよく観察すると、その人の動きが見えてきます。

触診の結果と動きが一致する訳です。

左足と右足の股関節の動き方を観察する前に、触診を行って、どの位置に異常があるのかを見極め、動かしてもらう。

動かした結果と、触診の結果が一致しているかどうかを観察する。


こういう地道な観察をしてはじめて、その人の動きの全体像が見えてきます。

主訴は股関節の痛みで、あぐらをかけないという症状です。

前回の治療で劇的に良くなったそうですが、良くなるかどうかは、こういう地道な観察を続けて、その結果に変化があるかどうかでわかる訳です。


決して痛みがとれたから良いとは思っていません。

全体の動きに変化がでたかどうかで判断しなければなりません。

その動きが腰の動きにまで影響がでているというのが動画を見てわかると思います。


触診がうまくならなければ、こういう観察は不可能です。どれだけ理論で武装しても、触診ができないと、何が異常かも詳しくは判断できないし、治療の効果も判定しにくい。

やはり触診は、細かい異常を知るには最適な方法です。またイメージングを加えることでより、皮膚や筋肉の軟部組織だけでなく骨や内臓の状態もある程度知ることができようになってくるということです。


そんな技術を手ほどきするのが講習会の目的でもあります。