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高橋キノエネのーと

即位の日によせて

2019.05.01 03:05

天皇陛下におかれましては、本日、皇位を継承され、

ご即位されたこと心よりお喜び申し上げます。


「令和」。

新しい時代の幕開けである。

テレビやインターネットのメディアを通じて伝わってくる、

譲位に関する報道やあらゆる情報のすべてが新鮮で、

本当に凄い時代を今まさに生きているという実感がある。


皇位継承の瞬間、私はNHKラジオの時報を耳にしながら、

御所の方角に向かい、感謝と奉祝の念を込めて叩頭していた。

頭を上げた瞬間、全身に万感の思いが込み上げてくるのを感じた。


世の中にはこの歴史的な出来事を別段何とも思わない人もいる

ということは承知している。

それについて特にここで言及することはない。

ただ補述するならば、あなたが日本国民として生を受けたのであるならば、

我が国の悠久の歴史を辿ったとき、どこかで皇室とのゆかりがあるもので、

あなた自身が皇室と自分は全く関係ないものだと主張しても、

それでも天皇皇后両陛下はあなたも含め、我々日本国民の安寧と幸せを

常にひたすらに祈り続けておられる存在なのだと伝えたい。

今上陛下まで126代、脈々と受け継がれてきた伝統が「祈り」であって、

天皇と国民との関係は断じて「権威と支配」ではなく、

相互の「祈りと敬愛」によるものなのだと気づいて欲しい。


きょうから始まった令和という時代、

かつてないほどの速さで科学技術は進歩・進化して、

我々の生活を根底から覆すほどの劇的な変化をもたらす時代になる、

そんな予感がしている。

既に平成の時代がそうであったように、我々は変わりゆく情勢や観念に

柔軟に対応し、即応し、常に即断を求められる時代になるのだと思う。

皇室にあっては、皇位継承問題がまさに喫緊の課題であって、

今上陛下の皇位を継ぐ男系男子が現在3名しかおらず、

また年齢的な考慮をすれば、実質、皇嗣たる秋篠宮殿下の第一男子である

悠仁親王殿下ただひとりとなってしまう。

現行法のまま30年後という時間の流れを想像したとき、

いますぐにでも対応が求められる事態であることに気付くであろう。

国民一人ひとりが我が事のように深く思案する必要がある。

もはや猶予はない。


我々はいまものすごい時代を生きている。

日々の生活は単調で平凡で楽しいこともあれば、辛く苦しいこともある。

けれどそれらは自身や社会や歴史にとってはほんの一部分で

物事を大局的に見たとき、そのちっぽけな拘りに苦笑することもあれば、

決して矮小なものではなく、自身にとっては一大事であり、

この思いを多くの人と共有したいと感じるときさえある。

常に理性的に論理的に物事を判断するのは難しく、

誰もが立派な精神と思想を持ち得ていたら、とうの昔に世界は幸福に統治されている。

不完全で不一致で不均衡であるからこそ正負両端のエネルギーが発生し、

故に世界は社会はさらなる進化を遂げている一面もある。

新しい時代の幕開けを契機にして、

世界や社会の有り様が良い方向へと進んで欲しいし、

誰もがそれに参画して助力すべき時代となっていくのだと思う。

そのためにも私自身も少しでも前進していきたいし、すべきなのだと考える。


結びに、新しい天皇陛下を戴いたこと心より神々に感謝をして。


天皇陛下 万歳



令和元年5月1日