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ソラムギソラゴメソラタマゴ。

「V」と「だいたいぜんぶ展」に見る、作品の物語性②

2019.05.01 13:50

はい、続きです!

4月16日に見に行った、乃木坂46の「だいたいぜんぶ展」。

あまり事前情報を見てなくて、衣装展示があるっていう事だけ知ってたのでそれを楽しみに行ったのですが、衣装よりも、アートワークに関する資料の展示が凄かった…!!!

ファンじゃない方でも、デザインとか、クリエイティブの裏側に興味のある方なら楽しめる内容だと思います。

思わず図録も買ってしまいました。



倉庫をイメージした展示室なのですが、ゾーンがA,B,Cの3つに分かれていて、


A:CDジャケット

B:ミュージックビデオ

C:衣裳


という3つのテーマに基づいて展示されています。


まず、展示室に入る前に、今回の展示に関するイメージムービーみたいなものを観賞。

アートワークを担当したことのあるスタッフさんから、メンバーに対するメッセージとか、各メンバーの声みたいなのもあったような。

(どんどん画面が変わるのでちゃんと読めなかったのだけが残念…💦)


その後展示室に移動して、ゾーンA。

まず、ロゴマークが今のものに決まるまでのコンペ案、そしてオーディション広告など、初期広告の実物(チラシや新聞記事など)があってもうそれが懐かしすぎて。


親愛なるAKB48様。どうか、覚えていてください。
私たちは、あなたたちの公式ライバル「乃木坂46」です。


って、今でも覚えてるし、強烈なキャッチコピーだったなぁ…。



そしてシングル(4-5形態くらいある)ジャケットのアイディアスケッチ、ロケ地を探すスタッフさんの写真とメモ、美術セットプラン、香盤表*、いろいろなパターンのジャケットデザインやタイトルデザイン検討案、CDレーベルや外貼りステッカーの色校正紙に至るまで、膨大な数の資料が。



CDレーベル(CDの盤面)まで、トータルでデザインされていると開封した時に気分が上がりますよね✨

最近ちょうど、ケースを開けて、「わっ」ってなった事があったので、それを思い出しました。

(過去記事「㊗️Weekendリリース!」参照)



決定までの過程とその実物を見ると、1つの作品を世に出すのにどれだけ多くの人が関わっているか、そして気が遠くなるような手間ひまがかかっているか、否が応でもその実感が押し寄せます。


ここ、ほんとに裏方好きな全オタクの方に見て欲しい…!!!

自分が応援しているアーティストさんの周りのスタッフさんへの感謝が増し増しになるから…!!!


乃木坂46のクリエイティブは、「物語性」を重視していて、CDジャケットにもストーリーがあったりします。

ある他のアイドルグループは、リリース間隔が短い&スケジュールがタイトすぎて、まだ曲が決まっていないのに先にジャケット撮影とかMV撮影をすることもあるって何かのインタビューで読んだことがあって。

音楽を商業的にやるってなると、そういうこともあるのかなって思ってました。

(実際その曲はMVと楽曲が全然合ってなかった)


乃木坂46のCDジャケットについて改めて見てみると、確かにトータルでイメージに合ったものが多いし、並べてみたら確かにストーリーが思い浮かぶことも。

展示を見ると、よりそれが分かりやすかったです。


あと、ゾーンA最後の、「気づいたら片想い」の未公開スライドショーが個人的にはとても好きでした。

ジャケット撮影時のアザーカットを使って作られたものらしいのですが、「泣き笑い」をテーマにしていて、それぞれのメンバーの表情がとても良くて👏

使われなかったアザーカットがこれだけあるって…!!


めっちゃ見ごたえあったので、その量にも口がぽかん、と開いちゃう感じでした。

これ全部お蔵入りだったのか、マジか…って。


これ制作された方、今回陽の目を見て良かったですね…😢

私も見られて感無量でした。




ゾーンBはMV。

乃木坂46はグループの方針として演技に重きを置くこともあり、芝居を重視したドラマ型ミュージックビデオが継続的に作られていることが大きな特徴でもある。

(図録より)


因みにグループの方針として「演技に重きを置く」っていうのがあるからこそ、ダンスも舞踊っぽい振付を採用しているそうです。

最近だと"シンクロニシティー"とか、創作ダンス感ありますよね。


あと、乃木坂46と言えば個人PV**。

私もちょっとしか観てないのであんまり語れないんだけど、まりっか(伊藤万里華)と、せいらりん(永島聖羅)の個人PVは結構好きだったな~。


推しがアンダーメンバーでも、時間とか予算の区別なく、それぞれちゃんとソロの企画があるのはファンにとっては嬉しいし、ちゃんとCDを盤で購入する理由にもなりますよね。

握手会の為だけではなく。


こちらも演出プランとか台本とか絵コンテとか、通常見られないレアな資料がたくさんありました。

あと設定資料(美術セットとかの設定資料とかキャストイメージ)やキャラクター設定のイラスト、実際にMVの中で使用した小道具の展示も。


メンバーが撮った写真が、現像されることなく眠っているインスタントカメラ「写ルンです」とか、「サヨナラの意味」に出てきた文庫本の挿絵とか、それぞれにストーリーがちゃんとあって、何だか感動すら覚えました。

「サヨナラの意味」のMVのストーリーが好きで何度も観たので、挿絵の実物は嬉しかった。



最後に元々のお目当てだったゾーンCの衣裳。

ここは写真撮影OKだったので、写真載せときます。




2018年紅白歌合戦の時の歌衣裳と、形違いのデザイン画↓


↓2017年インフルエンサーの歌衣裳。

バナナマンの日村さんがこの衣裳で一緒にパフォーマンスしていたのも記憶に新しいですよね。(えっ、もう1年半前??苦笑)

↓2018年"帰り道は遠回りしたくなる"の歌衣裳(全メンバー分)


FlowBackの衣裳展示の時も思ったけど、やっぱり実物が見られるのはいいなぁって改めて思いました。

画面通してよりも、作り手さんのこだわりとかがじっくり見られるし。


インフルエンサーの衣裳とか、胸の金色のワッペンに「N」が刺繍してあるんですよ!?

これはよっぽどTVでアップになったときに凝視しないと分からない…!!

そして全員分の衣裳も、襟の形とか色とか袖とかが絶妙に違ってて、どれもかわいい。


後ろのハンガーにかかってた衣裳も全部見たい…!!

(余談ですが、やっぱり初期よりもここ数年の衣裳の方がお金かかってるなって思いました。笑

生地とか、刺繍とか、装飾とか…✨

下世話なことかもしれないけど、やっぱり売れると予算が増えるんだな…って一緒に見に行った友人と話してた)


で、最後に2018年の6th Year Birthday live(@神宮球場)の4K超高画質映像を観賞して、終了。

最後これで締める演出が憎い。


展示室を出ると、物販フロアとカフェがあります。

グッズも可愛いから欲しくなること請け合いです。

けど、図録とミントタブレットだけで我慢しました😂

(聞いてない)


平日ならカフェもゆっくりできるし、あと外出たところにもタピオカの「THE ALLEY」があって、メンバーコラボのドリンクが売ってるので、それもお勧めです💕

(写真ちょっとぶれてるすみません)




乃木坂46はここ1年くらいライブにも行けてないし、最近在宅で完全にライトファンなのですが、ほんと行って良かったです。

5/31まで会期延長してるので、行ける方は是非!!



そして、やっと結論部分、③に続きます。

(もう少し短く文章をまとめる術を身に付けなければ…😂)


*香盤表…制作用語で、ドラマやMVなどの撮影を行う際に事前に作られたスケジュール表のようなもの。 

**個人PV…乃木坂46がデビュー時から行なってきたメンバーごとに企画・制作されたショートムービーのこと。新進気鋭の豪華なクリエイターの方が作っていることが多く、メンバーごとに、ドラマ仕立てだったりダンスメインだったりお笑いっぽかったり、いろいろな実験も取り入れつつ制作されている。