ホテルに移動
海の前のロッジから
フレンチバスクの中心地
高級な街ビアリッツへ
私のホテルは
海から歩いて5分ほど上がったとこ
この辺りは元々家だったところを
ホテルに改装してるとこが多い
ここもそう
一見、おうちのような雰囲気
長い階段を上り
ただいま~って言いたくなるような
黒人の超スレンダーな若い女性が
笑顔で出迎えてくれた
支払いを済ませ
部屋番号、Wi-Fiやら、何かのコードが
記入された用紙を渡された
「ウィ!ダコー!メルシー!」
(はい!了解!ありがとう!)
と、ニュアンスだけで受け取った
これがあとから痛いことになる
部屋はドゥージエイム、2階と訳す
でもフランスは1階が0階になるから
日本式だと3階になる
おっとー、エレベーターが!
ないよね~
スーツケース2個
既にかなり重いんですけど、、、
フランスのホテル、ないとこ結構ある
引きずり上げるように部屋へ
もうクタクタ
そして、鍵が、、、
もう!
毎回のことだけど開かない
これもフランスの困ったランキングに上がる
構造が2段階なのか、知らないけどさぁ
グルグル、カチャ、グルグル、カチャ
相当回す
右回し、左回し、どっちがどっち?
扉の前で本気で悪戦苦闘
慣れる頃にチェックアウトってくらい
手こずる
こじんまりとした部屋だけど
なんだか落ち着くのは
元々おうちだったからか?
目の前のおうちは託児所
幼い子ども達が遊んでる
普通のリゾートホテルでは味わえない
ちょっとした「暮らし」感がうれしい
夜遅く、、、
外出から戻るとなんとホテルの扉が
開かない
真っ暗な夜、ひとり玄関に向かって
叱られて外に出された子どものように
「開けて~」と半べそ状態
本気でヤバい!
このまま入れなかったら?ムリムリムリ
インターフォン押すしかない
出てくれなかったら?
フランス語通じなかったら?
勇気を出して、ブーーーーッ
「はい、どなた?ほにゃらら~」(多分、、、)
不機嫌そうな声
絞り出すように
「ジュスイ◯◯◯ ◯◯◯」
(わたしの名前は◯◯、、、)
無言でカチャ
開いた~
よかった~
何とかなるもんだ!
翌日、、、
昼間、1回部屋に戻ろうと
まさか?
開かない、、、
夜間帯だけじゃないのかーーーいっ?!
同じ手を使うしかない
ブーーーーッ
「ジュスイ◯◯◯ ◯◯◯」
堂々と言ってやったさ!
無言でカチャ
よしよし、開いた
こうやってみんな入るんだね
すると
最初の対応をしてくれた黒人の女性が
近寄ってきた
何か言ってるけど分からない
インターフォンの前に連れてかれ
どうやら暗証番号があるらしい
ほぉ、ほぉ、なるほどね
これで開くのね、知らなかったわ
「番号書く?」って聞かれ
もちろん!メルシーって貰って部屋へ戻ると
最初に渡された紙に
丁寧に書いてくれてたのを思い出した
案の定、同じ番号
きっと、
説明したでしょ!あの紙見てないの?
って思ったに違いない
ニュアンスだけでスルーした私の落ち度
翌朝、、、
朝焼けを見たくて
早朝海へ
暗証番号の紙も持ったし
よしっ
波打ち際から、まぁまぁ離れたとこで
フランスパンかじって、のんきに
明けてくる朝を眺めて写真を撮り
しばらく夢中になってた
と、
突然、波がザワーーーー
一瞬で足首まで浸かってしまう
ぎゃーーーーーっ!!!!!
叫びと同時に
エコバッグを咄嗟に引き上げ
逃げる逃げる
紙!紙ーーーー?!
びしょ濡れの紙を確認!
危なかった
流されたら終わりだったよ
だって
もう、ブーーーーはできないんだから
★フランス旅・第5弾バスク編★