河川ゴミのことなんか考えなくても良い
常呂川のようすを見に香りゃんせ公園へ行きました。香りゃんせ公園は4月28日に河川ゴミ調査の時にサイエンスクラブの部員たちとゴミを拾った場所です。公園のすぐわきに常呂川が流れています。河川ゴミ調査の時、川に降りる階段に炭が散らかっていたので、掃除するための帚(ほうき)も積んで公園へ向かいました。
小雨が降る公園に降りると、階段には炭が散らばっています(想定内)。箒でサッサッと掃いていると、あぁ、たばこの吸い殻が...。ここは先日、部員がきれいにしたはず。トングをつかってすべて拾いました。
炭を掃き終わり、吸い殻も拾った後、河原へ降りてみましたところ、発泡容器がワンドに浮いていました。このワンドはゴミ調査の後、部員たちと小魚探しをして遊んだ場所。発泡容器など浮いていませんでした。発泡容器は新品同様で汚れていないため、上流から流れ着いたものではない。河原で誰かが遊んで(BBQなどをして?)そのまま置いて行ったのでしょう。この容器が砕けて川を流れると大変なので回収しました。
この他にも、アルコール飲料の缶やレジ袋、使用後の花火、ハンバーガーショップの袋などを拾いました。この日に拾ったゴミのほとんどは誰かが意図的に捨てたと思われる物ばかり。ゴミの散乱は景観を損ねることだけが問題なのではありません。これらのゴミが川に入り海へ流れ込むと漁業従事者に迷惑をかけ、海を漂うゴミの破片が海の生物たちに悪い影響を与えます。河川ゴミの問題は、市民の生き方や考え方の問題であり、地球規模の環境問題。川や公園で遊ぶのはよいのですが、ゴミはきちんと持ち帰って捨ててほしい。
川の対岸にブルーシートなどの大型のプラごみが散乱しているのが見えます。先日の河川ゴミ調査の時にはトラックの荷台にかけるビニールシートを拾いました。人が生活をしているとゴミがでるのは仕方ない。けれども管理できる範囲のことはしっかりとやってほしいものです。河川ゴミのことなど考えなくてもよい、そんな日が来ることを願います。