最も中心を理解する
特別レッスンの2日目が終わったあとのツイートです。
今回の特別レッスンは3日間で29名29時間のレッスンをしましたが、みなさん苦手なこと、解決できない悩みをいろいろと話してくださいまして、1時間という枠の中でできるだけ希望の光を見いだせるよう努力しましたが、すべての悩みはひとつの「核」となる部分に集約していくことを改めて理解しました。
結局、すべての話は「音はなぜ出ているのか」。これを理解するところに答え(のきっかけ)があるのです。
初めてお会いした方もたくさんいらっしゃいまして、多分緊張されている方も多かったと思うのに、僕はいきなり質問攻めをさせていただきます。なぜ音が出るのか、それはなぜ起きるのか、それに必要なものは何か?など、どんどん深く追求していきます。
ほぼ全ての方は途中で行き詰まります。質問に答えられないのです。
ということは、理論がその答えられない部分で断たれているわけで、そのわからない、知らない部分が感覚的だったり、裏付けのとれない受け売りや都市伝説だったりするので、演奏の仕方が崩れてしまう。だいたいそうなるんです。
その部分をきちんと正しく理解して、実践方法をお伝えして、多角的に実験する。そして方向性が正しいところを本人が見つけたら、それを何度でもできるように練習する。
そんなことをしていると、ほとんどの場合悩んでいたことはできるようになるか、もしくはこれを追求していけば悩みが解消されるであろうという一筋の光を感じることができるわけです。
今回の特別レッスンでは、ほぼ全ての方にこの実感をしてもらえたように感じています。
物事は核になる部分を理解し、わからないことをわからないままにするのではなく、理論が成立するように研究することが上達への第一歩なのです。
荻原明(おぎわらあきら)