南八ヶ岳天狗尾根
【日程】2017-12-22-24
【メンバー】L:玉木、安井
【レポート】
八ヶ岳天狗尾根行ってきました。もう15年前に右も左も分からん頃に行ったきり。で、スッキリしたくて一昨年実行したが雪質に苛まれ敗退。これがフツフツと煮えたぎってて今回に至る。秋にはパートナー安井さんをGET。寒波も来てるしワカン必須か?と危惧していたが、とんでもない。まるで秋。
2017/12/22
無人駅舎で仮眠、全く寒くない。美しの森にも雪はない、どころか山肌はススキがなびいてる。
2017/12/23
久々の重荷担いで7時発。9時前には出合小屋着、汗かきながら。トレースもばっちりでなんか拍子抜け。行けるとこまで行く!は岩稜基部じゃなく、抜けてしまえ!が私のもくろみ。明日の天気が芳しくないからね。基部にテン場り、翌日そのまま往路を戻るなんてこと、幾度となく繰り返した。そーいう時の帰り道の足の重いこと。そんなことを考えながら、快調にトレースを追う。所々全く雪が無い。去年新調したばかりのアイゼンがぁ~~。今日はポカポカ、おまけに乾燥してて喉が張り付くカラカラ具合。適度に休憩しつつ12時には基部着。安井さんも抜けてしまえ気分になっている!今日は登攀日和だもね。小澤くんと来た一昨年は、中途半端に雪がうっすら乗っていてアイゼンもアックスも効かないイヤらしい雪質だった。ロープ出したとこは、今日はただの巨岩帯。で、トラバース道もトレースあるし、岩はガバだらけ、ルンゼには雪が付いててカシカシ登れる。ここで敗退だったから未知の世界へ。多分ここが大天狗なのかな。しばし雪稜を行くと岩峰がたちはだかる。7~8m右上するらしい。小天狗?ここは安井さんリードで行ってもらう。良くよく探すとハーケンがあり安定して越えていった。それに続き登攀を楽しむ。これで核心終了、14:45。昨日が冬至だからね、先を急がねば。15時主稜線に飛び出し幕場を探す。もう疲労困憊なので赤岳方面でも構わなかったが、雪が無い。やはりツルネ方面へ進むしかない。激下りには全く雪が無く、アイゼン歩行では緊張した。前腿・ふくらはぎがピキピキした頃、鞍部に到着16時。ちょっと離れて整地する、はかどらない。もうテント張ってしまえ、ボコボコ+傾いてたけど風はしのげた。水作りなんてかったるい。お湯が出来たら、そのままお湯割り。ハムやらウインナーのおつまみと勢いよく食べ飲んだ。
明日は4時間行程の下りだけ。なら夕飯のジフィーズピラフは要らんわ、うまくないもの。一人しぶとくチビチビ呑んで21時就寝。
2017/12/24
で、2時覚醒。2次会宴会、だって寒くないんだもん。5時起きで6:30発。昨日のトレースに導かれ7:20ツルネのピークから、下山開始。途端に暑いくらい。8:30には出合小屋~10:15美しの森へ下山した。天気・トレースに助けられた山行ではあったが、スッキリした。成功した時の下山路も清々しい。大抵は真っ暗ヘッデン足を引きずりながら、だもん。それでも、パノラマの湯に入る頃には体中バキバキで、翌日は全身筋肉痛だった。これもすがすがしい。正月の雪山慣れには十分な山行でした。
報告 玉木