女子U世代のダービー
2019年5月4日、大町サッカー場を会場に、
2019サッカーU15女子選手権長野県予選
AC長野パルセイロシュヴェスターU15vs松本山雅レディースU15
の試合が、13時キックオフで開催されました。
上の画像は、前日の準決勝前に撮影した画像。
大町サッカー場は、天皇杯県予選などでも開催があります。私は、前日の準決勝で初めて訪れ、決勝の4日が2度目。GWの渋滞などに巻き込まれながら、試合開始前に到着。
この日は、松本山雅がアルウィンで14時からセレッソ大阪戦、パルセイロがUスタで16時からSC相模原戦と共にホームゲームを開催していて、大町サッカー場に観戦・応援に来ていたのは選手の関係者以外は恐らく少数。(自称)リバフロ応援族からは、この日3人が応援に訪れました。
私が子供の頃はサッカーは中信地方が盛んで(高校年代も選手権に出ていたのはほとんど松商)、人工芝のグラウンドも県大会が松本で開催される時に初めて使用できるような時代でした。無駄にスライディングして遊んで火傷した記憶が(笑)今の子供達にとっては、サッカーを自分でプレーすることも良い試合を観る機会や手段にも恵まれていて、本当に良い時代だと思います。
パルセイロシュヴェスターの選手を見ても、皆ボールテクニックがあったり、中心選手は、レディースの練習試合や交流戦に同行して(今年はレディースの登録人数が少ない事情もあるけど)なでしこリーグでプレーするチームとの対戦経験があったりもします。
対する決勝の相手、松本山雅FCレディースは、3月にセレクションを行い、新中学1~3年生の世代で新年度に発足したばかり。ただ、キャプテンの8番、GKの1番を中心にチームの軸があって良いチームだなというのは見て分かりますし、予選Aグループと準決勝をシュヴェスター(予選B)と同じく無失点で勝ち上がってきた結果から見ても、既にこの世代では上位のチームだと分かります。監督やコーチ(監督のコーチングが試合中結構聞こえていた)の指導も、選手の頑張りも、1ケ月でここまでのチームに仕上げたのは並々ならぬ努力あってのことと思います。
顔が見えない整列時の写真だけ。問題あったら連絡ください。すぐ消します。
試合は、前半にCKからシュヴェスターが決めて先制。前の準決勝では後半も相手に対し消耗が少なかったシュヴェスターが有利に進めていたので、逃げ切れるかとも思いましたが・・・。後半に入ると、徐々に松本山雅が押し込む場面が増え始め、後半20分頃(前後半30分ハーフ)にシュヴェスターのCKからカウンターを食らい、GKとの1vs1から相手が放ったシュートはクロスバーに当たったのですが跳ね返りを詰められて同点に。
試合はそのまま1-1で終了、PK戦に。両チームのGKが1人ずつストップするなど緊迫した展開になりましたが、後攻のシュヴェスターのシュートを相手GKが再びセーブし、松本山雅FCレディースがこの世代の県予選覇者となりました。
令和に元号が代わってから、パルセイロと山雅が対戦するのは恐らく全カテゴリーでこの日が初めて。PKを外してしまった選手がまだ続いているのに泣き出してしまったり、シュヴェスターの子たちの手に、ボールペンかマジックかで「勝つ」と書かれていたり、両チームの決勝に対する思いは並々ならぬものがあったように感じました。それぞれのチームが背負う歴史を知っていて、エンブレムに誇りを持って。両チーム一歩も譲らず、ほんの少しのところで勝敗が決した「信州ダービー」だったと思います。北信越予選は別ブロックに振り分けられ、対戦はないような話を聞いていますが、他の大会でお互いまだ何度も対戦機会はあると思います。シュヴェスターの今後の奮起を期待します。
追記:両チームは、6/1の北信越予選準決勝で激突。0-1でシュヴェスターは敗れました。