UTMF2019における議論について
今回のUTMFは途中で短縮となってしまい、いろいろ議論がTwitterを中心になされていたと思います。大前提、今回の中断の意思決定と、それに伴う迅速な対応には敬意を評したいです。それくらい素晴らしかった。
その前提で議論を大きく分けると、
- 危険箇所のスタッフ配置やガイドテープ(白)の見づらい問題
- ゴミ多いぞ問題
- 渋滞やばくない問題
- さすがにブリーフィングやれば?問題
- エイドの焼きそばない問題
このあたりに集約されると思うんですが、1については個人的にはあまりその必要性は感じず。400位前後を一時期は走っていたので、熊森の下りなどはそれなり以上に泥だらけだったが他レースと比較して「危険か?」と問われれば、志賀高原エクストリームとかのほうがよっぽどやばいし、真っ白のテープは確かに見えづらく見失うことが特に昼間は多かったが、ライトを当てて反射板を反応させるなどで対処できたのでこのあたりは選手に任される部分が大きいのではないかと思います。海外レースはよりマーキングが少ないと言うし。ただトレイルの復旧は心配。
2.ゴミは確かに多かったように感じました。落とさないようにしよう、見つけたら拾うようにしよう。僕は同じチームの「世界の小松」が目の前でゴミを拾って走っているのを見て感動してしまい、それ以降はなるべく拾うようにしました。ぜひ皆さんも拾って、走る前より綺麗にしたいですね。
1と3が混ざり合うと、確かに運営側で解決すべき課題の可能性が高まってくる。実際、今回のUTMFは渋滞がやばかったみたいで、これは完全にシミュレーションミスによるものだと思います。人数を減らす、はファイナンスの観点とか様々な大人の事情視点から難しい匂いも感じるので、STYの復活、またはウェーブスタートなどの検討を期待。
4はやったらいいと思います。というかやるべき。国際大会なので、言語対応など大変だろうが、信越五岳のように映像を公開するだけでも良い。参加者に小テストを課しても良いと思います。2000人以上のポイントを満たす屈強なトレイルランナーが一同に集まり、彼らに(我らに)教育できる場がレースのブリーフィングの場。そう考えるのであれば、鏑木さんの考えるルールやマナーを伝道する素晴らしい機会がブリーフィングなんだと思います。
エイドの焼きそばがない問題は、食べたければ早く来ましょう!ちなみに割と速い僕は食べてません!エイドでの補給食はあくまでサブ、エイドがなくても完走しうる補給食は持つべき。栄養面はそれで担保すべきだし、補給食が食べれないからエントリー代割引しろ、はちょっとズレ過ぎている。食べることができたら「ありがたや〜」くらいのスタンスが良いと思う。実際、みんなに行きわたるくらいに過剰に用意すると、だいたい余って悲惨にごみになる。そうなるくらいなら、足りないくらいがちょうどよい。
あと、個人的に前回参加したSTY2014の時からそうなんだけど、ゴール後のケアがけっこう「ない」に等しい。単身で参加したSTY2014はゴールしたのが深夜で、寒空のもと途方に暮れた(その後無事タクシーを捕まえて宿に行くことができたが、宿もUTMF対応してくれているわけではなく、個人で交渉して深夜にあけてもらった)。
今回はさらに状況が悪く、荷物預けもしないでサポートメンバーに預けていたにも関わらず、手違いがありサポートメンバーがゴールに間に合わなかった。
僕はびちゃびちゃの状態で、めちゃくちゃ寒い中会場でポツン。165km走ってきた頭はあまり正常に動かず、とにかく雨に打たれ続けてしまった。避難するところがないから、仕方ない。
幸い、会場にあったGOREのテントに匿ってもらい、雨風を凌ぐことはできたのですが、全選手がこの対応をしてもらえるわけではないし、寒さは止まらなかった。あまりの寒さにGOREのスタッフが心配して近くの「開運の湯」まで連れて行ってくれたのだが、「本日入場制限のため入れません」と言われてしまい絶望。同じように言われている選手が「そんなことあるぅ?」と同じく絶望していた。
このあたりのエリアとの連携、あるいはそういった場所の確保は多少エントリーフィーがかさんでも充実してもらいたいな、と思います。